2016/10/31

初心者が最初に揃えるレンズは何がいいのか?

 最近、価格コムで質問に答えることはあまりしていない。というか、こたえられることはあちこちで答えたので、もう答えることがない。もう答えられないという感じなんだ。

 その中でも、繰り返し繰り返し質問に上がるのは、次に買うレンズは何がいいか?という質問だ。ぼくは、おそらく何十回も回答しているのでもう疲れたという感じだ。どこで誰に回答したかも覚えきれていない。

 なので、ここにまとめておくことにする。

 以下は、35mm版所謂フルサイズでのお話し。


 カメラのレンズは大きくズームレンズと単焦点レンズの二種類ある。

 カメラについてくるキットレンズはほとんどの場合、標準ズームの廉価版だ。余程のことがない限り、入門セットの場合、キットズームレンズは価格を下げるためのおまけみたいなのがついてくるので、まず、カメラの性能は出せないと思った方がよい。でも、おまけでも格安になっているので、買い増す覚悟でズームキットで買った方がいいだろう。しばらくそれで遊ぶ。

 それで、自分は写真を広く全体が撮りたいのか?主題によって取りたいのか?自分自身の撮りたいものを把握するのが一番先の作業だ。旅行で風景やスナップを撮りたいのなら広角よりだし、子供の寝顔や走り回る姿を撮りたいのなら望遠寄りだ。その見極めをできるだけ早くする。exifファイルにちゃんと焦点距離は残っている。そして、撮りたいものの画角の単焦点を選ぶとよい。選ぶとしたら24mm~100mmあたりが順当だろう。

 間違っても大口径の立派な標準ズームや望遠ズームを買うものではない。確かに、一本で5本分ぐらいの仕事をするので便利は便利だけど、所詮、ズームはズームでレンズの特性が強く出ないので、学習になりにくい。単焦点を二、三本そろえたうえで、必要なら揃えるということでいいと思う。ぼくもいわゆる大三元といわれるようなF2.8の大口径ズームも持ってはいるが、余程、荷物をコンパクトにしなければならないが厳しい描写が必要だというとき以外は使わない。70-200の望遠ズームも大口径は使わない。必要でもF4のコンパクトなものを使う。

 そんなこんなで、次々レンズが欲しくなるのだが、標準的な単焦点のラインナップは、魚眼、24mm、28mm、35mm、50mm、85mm、100mm、135mm、150mm、200mm、300mm、500mmというようなところが標準的なものだ。300、500なとというものは素人が手を出せる金額のものでもないし、用途もほとんどないと思う。それにしても、まぁ、たくさんあるものだ。問題はこのなかから、どういう組み合わせを選ぶかということだね。全部そろえるわけにはいかない。長年この趣味をやってるぼくでも全部はそろわない。135mmまでしか単焦点は持っていない。主戦場となる35mmと50mmは、それぞれ、描写に特徴のあるものが4~5本ある。それ以外は1本づつだ。魚眼は使わない。85~135mmのレンズはどれを選んでも十二分に優秀でそんなに差がないので何を選んでも一本で充分だと思っている。値段で決めてもいいだろう。ぼくの場合は、数十年に及ぶ長年の蓄積なのでこんな状態だけど、実際に常に使うものはごく限られた数本に過ぎない。入門者には、予算的に無茶な負担だ。なので何にするのか迷うんだね。

 ぼくは、ミラーレスなので、ミラーレスで常時持ち歩ける最大限ということで、4本持ち歩いている。それだけでいいのだ。でも、普通持ち歩けるのは3本くらいだろう。ただ、それでもおつりがくる。だから、上記の中で3本だけ選べばいいのだ。その選び方は、簡単な話でいっこ飛ばしだ。

 ベースになるのは以下の二通りの組み合わせ。

  •  広角キットの24、35、85
  •  標準キットの28、50、100

 これでたいていは何とかなると思う。広角キットというのは画角もそうなんだけど広角レンズのクセを持つものが2本含まれているからだ。標準キットというもは、クセのないレンズが2本含まれているからだ。自分が広角レンズの描写を使いたいのか標準・望遠を使いたいのかによって選ぶということだ。最初にレンズをそろえるときは、まず、これを基準にするといい。50mmから100mmの間のレンズは、そんなに高級なものでなくてもよいと思っている。どれをととっても非常に優秀だ。85mm、100mmなどはマクロで代用というものありだ。F2.8くらいでも十二分にボケる。24-35mmの広角レンズを買うのならは少し奮発したほうが良い。良い描写をさせるためにコストのかかるレンズ群だからだ。50mmに関してはF1.4の大口径でも一世代前の安く手に入るものがあるだろう。ぼくは最新の50mmはお勧めしない。ダブルガウスで当たり前のようにちいさい50mmで写真を覚えることをお勧めする。この形式のレンズはよくボケる。但し、きれいにボケるときと、乱れたボケ方をする時がある。それがなぜかを知るということが大事だ。このレンズで汚いボケ方をするときは、ほかのレンズでもほぼ同じことが起こっている。描写に現れるかどうかは別にして。そのことをこのレンズで覚えられるというのは後々役に立つことだ。

 これらは、すべて中古品でも、全然、大丈夫だ。ほとんど使っていないものが多いからね。おそらく最近のズームになれたユーザーが使いきれずにすぐ手放すのだろう。良い玉がたくさん出回っている。それでも、一本10万円くらいは覚悟しておく必要がある。20万を超えるものは余程でない限り買わない方がよい。もし使わないとなるともったいないからね。ぼくは、長年やってるてて期待をして買ったはいいけど使わないかどうかすぐわかるので、使わないとなったら、すぐ手放してしまう。

 まぁ、そんなわけで、まず最初は35mmか50mmを買うのが順当だと思う。そこから広げてゆく。どちらかを選べということなら、ぼくは35mmでカメラを覚えたので35mmをお勧めする。理由は画角ではない。35mmは広角レンズのクセを持つ。50mmはあまりクセを持たない。この広角のクセが初心者にはわかりにくい。広角レンズは、現実を複写しない。被写体との距離によってウソをつくのだ。それを最初に覚えた方がいいからだ。これでとにかく枚数を撮って違和感を感じられるようになるとレンズの特性というものが身についてくる。そうなるとしめたものだ。自分の基本となるレンズでうまくウソがつけるようになるだろう。ただ、50㎜の素直な描写で、まず、基本を覚え35㎜、28㎜などの広角との違いを感じるという手もないことはない。ただし、そういう入り方では、なかなか広角域を使いこなせるまでには時間がかかるだろうと思う。

 といいながらも、ぼくは35㎜以下は非常に苦手だ。表現にウソが多すぎて記録用途にはあんまり向いていないと思ってしまうのだ。仕方なしに使うという感じだ。風景メインならそんなことは感じないだろうけどね。スナップだとそう感じてしまう。

 ちなみに、ぼくの現在の常備4本キットは25mm、35mm、50mm、85mmの4本だ。街中をうろうろするような用途では十分すぎるくらいの表現力はある。一般的には、標準ズームで賄った方がレンズ一本じゃん!って話ではあるのだけど、特に夜の街をうろつくということでは、非常に高価でデカくて重い大口径のズームをもってしても表現力不足感は否めない。安価なものでも単焦点に分がある。まぁ85mmでは足が短いのだけど、Eマウントには90mm以上の望遠単焦点がまだない。カメラ内蔵のデジタルズームが優秀なのでそれで2倍まで伸ばすことも多い。それで伸ばして換算170mmだ。ただ、クロップしたものを再度加工しながら引き延ばす作業なので解像感が落ちるのは間違いない。1,200万画素だから引き延ばしても知れてるので使えるだけなのかもしれない。α7rⅡの4,000万画素超でどうなるかは知らない。そこそこ優秀な100mmか135mmが出ればば85mmは外しそちらに移行したいところだが、Batis1.8/85の表現力と軽量でブレ補正付き機動性を持つものはなかなか期待できないとは思う。このレンズのためにEマウントを選んでも間違いはないと思うほどだ。

 カメラは1,200万画素で充分なのでそれ以上はあればあったでいいけれどそんなに必要は感じない。それより諧調の表現力がある小画素の方が好ましいと思っている。これは用途の問題だと思う。ぼくは作品を撮るつもりはない。記録をのこしているだけということなんだと思う。


 フォーサーズは、特性が全然違うので単焦点を使うことはあまりお勧めしない。標準画角域が、倍率2倍なので、35mm換算24㎜が12㎜、50mm=25mm、70mm=35㎜の焦点距離と殆どの域が広角レンズの特性を持つ。これなら、単焦点でもズームの描写とさほど変わらないからだ。標準画角が25mmなので35mm版のようにボケることなどない。望遠レンズの特性が顕著に出だすのが、85mmくらいからだから、35mm版画角にすると150mmを超えてしまう。こいつで単焦点の味を覚えるのはむつかしいだろう。なので、フォーサーズに関しては実用に徹してズームを使ってレンズの描写以外のことを学ぶ方がいい。広角域は、絞ればピント合わせのことを考えずにバシャバシャとっても何とか写る。ズームレンズは大口径のものを選べばどれでも間違いない。なかでも素晴らしいのはパナの35-100(70-200)/2.8の大三元望遠ズームなどはポケットに入ってしまうコンパクトさだ。そしてボケ味はうるさいけれど大口径50-200(100-400)ズームが手持ちで撮れる。ピント面はカミソリで切り抜いたかのような光学描写をする。古いパナのの14-150(24-300)フォーサーズレンズなどの解像感はずば抜けていて掛け値なしに単焦点並みだ。これらは残念ながら35mm版では絶対マネのできない話だ。これだけ優秀なズームレンズがそろっているのならズームを使わない手はないと思うわけだ。それでも、もし、おして使うのなら42.5㎜以上の標準・望遠焦点距離域以外は持つ意味がないと思う。


 まぁ、こういう状況なので、カメラ入門者は、しっかりカメラについて学びたいということであれば、本来は35mm版、所謂、フルサイズで入門してレンズの特性を学習したほうが良いということになると思う。

 マイクロフォーサーズは、女性でも小さく軽く、負担なく使え、ピントでの失敗も少なく、初心者向けである反面、レンズの特性を学習するには違いが分かりにくい。だから、ある程度のレベルの人が実用で使い倒すというもののわかった人の使う道具という側面ももつといえるのだと思う。


 というようなわけで、概略を記した。疲れたので詳細はまた続編ということで・・・・

昨年11月の野良仕事はどうなってたかというと ・・・・本年は土壌改良3年目

ひたすら溝を掘ってました。掘って石を抜く作業。

IMG_3616IMG_3753IMG_4066IMG_4643

ひたすら掘る。

なぜかというとこの季節だから・・・

IMG_4267

そう落ち葉。これを大量にもらってくる。

IMG_4276IMG_4277

軽ワゴン一台分でこのくらい。

IMG_4278

で半分掘った溝に投入。

IMG_4279

このくらい盛り上げる。そして踏み込む。

IMG_4280 (3)

 するとこんな感じになる。

IMG_4281

 残りの半分を掘り出した土を落ち葉の上にかぶせる。このとき、粘土質の土を多めに盛りよく踏み固め水が浸透しにくいようにして、落ち葉は乾燥したものを使うのが肝だ。水分が大量に入ったり濡れていると急激に発酵・腐敗して発熱しガスが出る。なので、雨の少ない乾燥気味の冬場のほうが、好都合ではある。

 そんなことを繰り返すとこうなる。

IMG_4288

これは、ぼくの書籍上の師匠の一人、木嶋先生の紹介された土壌改良方法だ。

51MSfnehRSL._SX356_BO1,204,203,200_

 今月号の「やさい畑」にも詳しい解説記事があった。落ち葉より底に萱なければ籾殻を敷くというのが目新しい点だった。

61FKjPTX3eL._SX371_BO1,204,203,200_

    「やさい畑2016年10月号」

  • 出版社: 家の光協会; 隔月刊版 (2016/9/3)
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B01IW56WQ0
  • 発売日: 2016/9/3

    ◎好評連載:木嶋博士の驚き育てワザ
    年々育ちがよくなる「落ち葉床」
    水はけを改善し、地力が高まり収量もアップする!

 そして、足らなくなったのでまたもらってくる。

IMG_4291IMG_4640

 同じことを繰り返す。

IMG_5010IMG_5011IMG_5012IMG_5014

 そんなことをして今の畑の通路の下は落ち葉が敷き詰められているのだ。今年はそれを少しずらす。ショベルひと刃分やく20~30cmずらす。そして再度同じ作業を繰り返す・・・畝幅が60cmほどあるので3年繰り返せば全面大きな石はなくなり、底に落ち葉が敷き詰められたということになる。

 だから、今朝、通路をひとつ潰して、畝を鍬の刃分だけ右にずらしたのだ。そうするとショベルの刃が同じくらいなので、こなれた落ち葉床面が畝の下にきて落ち葉の埋まっていない面が露出するという寸法だ。それを今年と来年も繰り返せばおしまいということになる。

blogger-image-1728913031blogger-image-1371243813

 うちの畑の大きな土壌改良計画はそこまで。今で3年目なのであと2年。野菜を作りながら土つくりに5年かける計画だということです。といいつつも、今忙しいということもあり、すでにずらすべき畝に作付けされているというのもあるので、落ち葉だけもらってきて時期をずらして年明けにでも実施するということになるかもしれない。この作業を日の短くなった秋の朝の短時間でやらなければならないということが結構つらいのだ。落ち葉の季節は来月後半からだ。

 それにしても、有機物を取り除いてしまったのと数十年空気に触れなかった基礎の粘土層によって土を掘るのにツルハシが必要だった3年前を思い返すと、ショベルの刃が踏めば素直に入る土になった今の土いじりはなんだか嘘のように快適だ。

 三年前はこんな感じだった。

 始めは2月頃周りの庭木の根を抜いていた。せっかちだったんだね。今なら放置すると思う。

o0480064012423300536o0640048012423297468o0640048012423297744o0640048012423298813

いったんは根を抜いてきれいにしたのだけれど、夏の間忙しくて放置していると、かえって草ボウボウになってしまった。

1043923_602656156432569_570888525_n

 こりゃいかんということで、こうして立派に草が育ってるのを、根こそぎめくりあげて根も処分し

1006197_607070282657823_667369067_n

粘土を露出させて、

1005303_610143339017184_1422741602_n

これは畝を立てたのかなぁ・・・覚えてないけど・・・たぶん違う。石ころがだらけなのでとりあえず少し掘りあげているだけだと思う。炎天下でこんなことやって土をいじめ倒したんだね。そのしっぺ返しが一年間続く。乾湿と風雨にさらされ粘土が石の間に踏みしめられてツルハシも通らないガチガチの土壌になったんだ。雨水も染み込まなかったしね。

1005459_617178791646972_1760575377_n

 これらのいきさつはFBに毎日つけていたのですが、あそこは検索機能があまりないので、こちらに移行してきたというわけです。ブログなら検索機能が充実しているので日誌をつけても大丈夫。

本日も進捗なし 本日の野良仕事 20161031

みなさんおはようございます。
今日も進捗はなしです。
畝を西へ20cmほど移動しました。通路に落ち葉を投入するためです。今の通路は昨年投入してあります。
朝夕冷え込んできたのでぼちぼちビニールトンネルの準備をせねばというところです。
今日も、みなさんにとって素晴らしい一日でありますように!


右方向へ鍬ひとすくい分移動します

完了。うちの通路はいつもキチキチ。あるけるだけ、作業できない。

ホウレンソウも間引きの時期だ。

ハクサイ撤収後のナッパも

ブロッコリー脇も

第三弾ホウレンソウも発芽している

ハクサイ脇のシロナは育ち出した。

ダイコン絶好調

冬の畑は見通しがいい。うちの会社とはえらい違いや。

2016/10/30

色目の問題。

端的に言うと、これは好みの問題だ。

カメラのホワイトバランスの設定ををオートにするとこうなる。
なかなか良い感じの色になっている。
白が白く写っているね。なかなかのものだ。

しかしだ。上の写真はウソだ。
実際は、下のように見える。
赤かぶりしてるようで、気持ちの悪い感じを受ける人もいるだろう。
しかし、実際にはこう見えるのだ。

ここは照明が一定なので、一度合わせると変えたら色目がバラバラになる。

照明係がいるライティングに凝ったライブハウスなどは、スポットの色がどんどん変わるので撮る方もいろいろ大変なのだ。

さぁ、あなたが撮るならどちらを選ぶ?

ぼくは、どんなことがあっても実際の見た目を優先する。そう言う風に決めたのだ。白く飛んでしまうことも実際がそうなのであれば気にせず飛ばす。生データを現像することもしない。後から、色を思い出そうなんてことは不可能なので、パラメータの設定のしようがないと言うのが本音だ。そりゃ、適当にきれいにすることはできる。でも、その場の再現は不可能だ。

ホウレンソウの畝たて 本日の野良仕事 20161030

みなさんおはようございます。
今朝はいいお天気になりました。
マラソン日和かな?

ホウレンソウの畝たてをしました。今日は、付き添いなので時間がないのでここまで。明日にでもタネまきします。

今日も、みなさんにとって素晴らしい一日でありますように!

一度たててはみたのですが、なんかベット部か狭い。

少し広げました。この程度で一般的な95cmサイズギリギリだと思います。普通、わからんですねぇ・・・やってると体が覚えます。

ということで、今日の作業はここまで。また、あした。


2016/10/29

PEOPLE GET READY 中澤信栄

 どこの忘年会か知らんけど最高のゼイタクだと思うけど・・・・(>_<)

中澤信栄 PEOPLE GET READY

お休みなさい。また明日。

進捗なし 本日の野良仕事 20161029

みなさんおはようございます。
晴れるような曇るような微妙なお天気です。
トウモロコシ跡の畝立てをしょうとしましたが、降り出したので中止。
今日も出勤だ。明日は出なくていいようだけど、11月から年末までは休みなしになる感じです。
 
今日も、みなさんにとって素晴らしい一日でありますように!
 
ぼかし肥料は土に浸透したと思う。
 
 
 不耕起栽培ではトウモロコシの根はとらないんだけどね。やっぱりジャマなのでとってしまおう。根をとったところで降りだしたので中止。
 
 ダイコンはこの立ってる葉っぱが寝てくると収穫が近いと言うことなんだ。