最近のソニーのカメラには、元々のレンズの画角を超えて拡大する機能がついています。その機能は3つに分けられます。
- 光学ズーム
- 全画素超解像ズーム
- デジタルズーム
の三種です。
光学ズームというのは以下のようにサイズが小さくなりますので、同じ絵の真ん中だけを切り出したものと言えます。これは後から切り出しても同じです。
3のデジタルズームというのはどのメーカーにも搭載されている機能ですが、レンズの情報は同じだけれどその情報を拡大してその隙間を計算により埋めているわけです。たとえば1000万画素のデータを倍に拡大すると2000万画素になりますが、その増えた分は廻りの情報によって補完する---ごまかす---わけですから、計算の方法が正しくなければ間違った情報で補完してしまいます。と言うことで、まだまだ、その計算方法が確立していないのでデータとしてはかなり劣化してしまいます。
2.の全画素超解像ズームも画素数を変えずに拡大するというのですから従来のデジタルズームの一種ですが、わざわざ別のくくりにするわけですから、なにがしかの新しいアルゴリズム(計算方法)を見つけたのでしょう。2000万画素からのカラー情報を瞬時に再計算するわけですから余程練り込んだアルゴリズムでないと使い物になりません。画質は良いのだけど今のCPUパワーでは使い物にならないと言うものもあることでしょう。
これが使えれば35mm一本あれば、同じ解像度ならズームのように無段階に70mmまで、解像度を下げて良いのなら140mm、まで使えます。今時、2倍ズームだとか4倍ズームなんて使い物にならんという意見もあるでしょうが、使えないより使える方が安心に決まってます。そして、画質を落としても良いのなら、213mm、280mmと範囲も広がります。
35mmの単焦点一本がです。35-52.5mmズームになり、無理すれば35-140mm、35-280mmズームとなるわけです。使えるものなら積極的に使わないとデジタル世代の名折れというものでしょう。
と言うことで、ぜんぜん信用していなかったものでどんなものか試してみました。繁忙期につき無人の事務所の備品がモデルで申し訳ない。
カメラはα7+ビオゴン 35mm F2 です。
普通に撮ったもの
超解像ズーム
デジタルズーム
縮小するとぜんぜん分かりませんよね。リンク先の1/10縮小画でも分からないんじゃないだろうか?
A4フライヤ用とか、Web用限定ならドンドン使うべきですね。使わない手はありません。
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