だいたい、α7 では、ライカのMマウントでは、コシナのツアイスのMFレンズをメインに使うと言うことが決まった。
ぼくがα7が気に入った点は小型軽量だという一点につきる。約474g+240g=714g。一眼レフだとこういうわけにはいかない。下のサンプルでは約812g+665g。1487g。倍の重さだ。
α99を持つと足取りが重い。カメラだけではなく他のレンズ機材なども重いからだ。α7は極めて軽快だ。スナップ派には手放せないものになるだろう。
上記α7のセットを見て、持ってしまうと冗談じゃないという感じだ。ほとんど持ち出す気が起こらないだろう。印象としてはデカさ重さがこたえる感じ、α7は半分とは言え見た感じよりずっと重いけど心地よい重さを感じる。
欲を言うと1600万画素程度でデータハンドリングの負荷が軽いシステムにした方がもっと軽快に使えただろうと思う。一枚撮影後のデータ処理が遅い。この点は、トリミング耐性の高さとトレードオフなので致し方ないけど。・・・・今日は妙にカタカナが多い・・・(>_<。) ・・・普段は避けてるんだよねカタカナ。
この小型という点を最大限に活かすには、肥大化しフランジバックの長い一眼のレンズを使うと台無しだ。アダプタが長くなるし、レンズ口径もデカく、そして重くなる。
Mマウントのレンズは圧倒的に小型だ。
これがコシナ・カールツアイス Biogon 35mmF2
仕様を見るより絵を見た方が早い。このサイズだ。
マイクロフォーサーズのレンズかと見まがう大きさ。これが35mmだ。F2.0 と無理をしていないところが良い。小さいけれど240gあるのでズッシリ高級感溢れる。早朝の逆光の木漏れ日でテストしたけれど、開放F2.0ではハロ、ハイライトの滲み、飛びが出るがF2.8でだいたい消える。これは先だって記事にした。F11.0 必要以上に絞りすぎると盛大にフレア・ゴーストが出る。パソコンモニタなどの光源を撮ると各色のエッジに様々な偽色が出る。これらは、Mマウント広角の共通した問題かもしれない。厳しい条件でも F2.8 ~F11.0 くらいまでなら使える感じだ。おそらく、35mmが限界でそれ以下の広角域は結構問題があるのではないかと思う。根拠はない。嫌な予感がするだけ。
ビオゴン特徴の後玉の飛び出しはこの程度。これが一眼ではミラーにあたる。
ビオゴン(Biogon )はルートヴィッヒ・ベルテレが発明した広角レンズ。
1934年にゾナーの発展系として設計された3.5cmF2.4はコンタックス用に3.5cmF2.8のスペックで発売され、当時この焦点距離では世界最高速であった。
その後ビオゴン銘のレンズは対称型設計となり、これが一般にビオゴン型と言われる構成である。いわゆるビオゴン型は対称型なので歪曲収差が少ないが、バックフォーカスを長くできないのでクイックリターンミラーを持つ一眼レフカメラで使用するのは難しい。名称はビオ(生命)とゴン(角度)が由来。
ややこしい話なのだけれど、本来のBiogonのレンズ構成は右みたいな感じなんだと思うんだけど、なにせMマウントにはぜんぜん興味が無かったので詳しいことは分かりません。Mマウントのも真ん中のゴチャゴチャを一群とみるか左右の内側を外と一群と考えると似ているとも言える・・・よく解んないや・・・眠いし・・・
特徴に付け加えると、歪曲収差は小さいけれど、周辺光量の低下が他の形式より大きいのも特徴だ。
各社レンズの命名については形式を重んじたり、内容を重んじたり、結構、色々なのでこういうこともありなんだろうと思う。ぼくたちとしてはそのレンズの評判通りであればなんの痛痒もないからね。コシナは実を採ったようだ。
ビオゴン Biogon T*2/35 ZM
主な仕様
焦点距離: 35mm
絞り値: f/2.0~f/22
撮影距離: 0.7m~∞
画角(対角線/水平線):63°/54°
最近接撮影範囲: 43cm×65cm
レンズ構成: 6群9枚
フィルター径: 43mm
質量: 240g
全長(マウントより): 43.3mm
距離計連動範囲:∞~0.7m(使用するカメラにより異なる)
希望小売価格(税別)\95,000
上のディストーションを見てもらえば、一目瞭然、ほとんど歪みがないことを保証している。これはなかなか出来ないことだ。この歪曲歪みと広角レンズのパース、中央部の強調とは全く関係がありません。撮り方によってパースはつきます。つかないと意味無いとも言えます。
これが、コシナカールツアイス Tale-Tessar 85mm F4
F4 だけど、85mmが缶コーヒーの小缶ぐらいです。ありえません。フランジバックが短いとフルサイズでもこういう芸当が出来るんです。ぼくの視力では85mmでF1.4とかF2 とかは視力の都合から全くピントが合わないのでF4くらいにまで絞って使うのが常なのでちょうど良いあんばいだ。デジタル世代の最新レンズのような解像度ではないけれど、極めて常識的によく写る普通のレンズだ。
85mmなのでF4でもしっかりボケる。ボケ味も非常に良好です。
ぼくはαマウントのプラナー85mmや100mmマクロ135STFという特別なレンズ群があるので明るいものボケ味が必要な時はそちらを使う。普段はこれで充分すぎる。
テッサー(Tessar )はカール・ツァイスが製品化した単焦点写真レンズ、及びその構造の名称である。カール・ツァイスを代表する名玉の一つ[1]。
このレンズ形式はトリプレットのリファイン版とも言われる。
今でも頻繁に使われるレンズ形式で、安いカメラにはトリプレットを使うという感じだったのだが、それだけ、安定して使える信頼感があるためだろうと思う。近代レンズの元祖的な形式がトリプレットだ。テッサーは後を追うように登場した。
主な仕様
焦点距離: 85mm
絞り値: f/4.0~f/22
撮影距離 : 0.9m~∞
画角(対角線/水平線): 29°/25°
最近接撮影範囲: 21cm×32cm
レンズ構成 : 3群5枚
フィルター径: 43mm
質量: 310g
全長(マウントより): 70mm
最大径: 54.1mm
距離計連動範囲: ∞~0.9m(使用するカメラにより異なる)
これも、見てもらうと分かるとおりディストーションがない。望遠はどれでも少ないのだけれど、これは特に少ない。
と言うようなわけで、ぼくはレンズの持つ歪みが嫌いなのです。というのも模型などのブツ撮りの時に目立つわけですよ・・・見える人には・・・普通見えないんですけれど。
この二本をテストしてみた感触としては、デジタル臭がしなくなると言うことだろうか。
ギリギリの近距離の解像テストなどはしていない。第一ギリギリと言っても近接撮影が出来ない。レンジファインダーカメラは近接撮影を前提としていないんだもの。寄って70cmくらいまでで、もっとよるとピントが合わない。(´・_・`)ムリしてもそんなにギリギリの解像はしないだろうし、そんなことより、そんなことはどうでも良い感じだ。いったんはギリギリまで追い込んでみようと試してみたが、どうもそのギリギリが分かんない。・・・はたとギリギリがないのじゃないかと気がついた。
エッジの解像よりも階調のコントラストで輪郭を描いている感じが強いのだ。ペンで書いたものじゃなく、極細の面相筆で書いたとでも言おうか、とにかく等倍でのエッジの解像感は劣るけれど、引いた普通に見る分の解像感は十二分にあるし美しいと感じさせるものがある。これはちょっと迂闊だったかもしれない。ソニーのツアイスとは全く別のところを狙っているのだと思う。
大胆に言うとよりフイルムに近い解像感だ。そんな印象を受けた。
このあとのレンズの揃え方だけれども、作戦を立てている。ぼくのメインはマイクロフォーサーズでサブが35mmなんだけれどAPS-Cも含めて考えてみた。たとえば左端の35mmで12mmというのは、APS-Cでは18mm、マイクロフォーサーズでは24mmにクロップされる。要するに真ん中だけ切り出され周辺は捨てられると言うことだ。そうすると自ずと望遠側で撮ったように見えてしまうということだ。写り自体はなにも変わらない。と言うようなわけでカメラの素子の大きさに注目して用意すると一本のレンズを複数のが角で使えると言うわけだ。
では、何ミリのレンズを揃えれば満足がいくのだろうかと考えた。
35mmでは常識的な画角として24mm、28mm、35mm、50mm、85mm、100mm、135mm、200mmあたりがよく使われる。基本的には35mmか50mmどちらかよく使うかによって軸を決め一個飛ばしで揃えるというのが定石だ。
24mm、35mm、85mm、135mm
28mm、50mm、100mm、200mm
というような感じだ。ぼくはどちらかというと35mmの広角派なのだけど、このカメラは35mmでマイクロフォーサーズでは不可能なボケ味の追求が出来ると言うことで35mmフルサイズに限っては望遠よりを重視することになる。そうかんがえるとどちらの本来は3本で良いんだけど、贅沢な先を読んだ戦略を考えると以下のようになる。
少ないレンズでカメラを3種類あれこれの倍率で使うとどれが一番合理的なのかと言うことを考えている。左が35mm広角派、真ん中が50mm標準派、右がぼくが現在考えているもの。右の*1.4とか*2とか言うのは、α7の全画素超解像という機能を使うとどういう画角かと言うことだ。ということは、昨日の全画素超解像という機能が質に満足できるようであれば、APS-Cとマイクロフォーサーズの画角はカメラに仕込まれているのでα7で全て賄えてしまうと言うことになってしまう。
50mmはMマウントのプラナーを使うでしょう。35mmと鏡筒はほとんど同じ。重量もしかり。
ご覧のように前後対称型の伝統的なダブルガウス改良型だ。こういう前後対称型の特徴は歪みの少ないことなんだ。
85mmとのつながりを考えるとコンタックスのテッサー 2.8/45 あたりでも良いかと思うけど、35mmと50mmの使うときの区別がつきにくそうだし、35mmの1.4倍とかぶりそうな気がするんだよね。絵的に・・・。
悩みどころは21mmだ。先に35mmのところで書いたようにビオゴンタイプの超広角は厳しい予感がする。かといって、ミノルタ系の20mm、24mmでは少し弱そうだ。ミノルタの17-35も、
AFソニーのツアイス24mmも
デカすぎる。絶対にあわない。コシナのディスタゴンも同様だ。
まぁ、Mマウントのレンズというのは、そんなに変わるわけでもないし、まぁまぁ気に入りそうなのでEFマウント、マイクロフォーサーズでいこうかと思っている。こういうレンズの使い方は、ミラーレスであれば出来たのだけど画角が変わってしまうと言うのを嫌ってたわけなんだ。a7なら画角も変わらない環境が用意できる。MFさえ苦にしなければほとんど全てのメーカーのレンズが使えてしまうことになる。なので、aマウントにこだわる必要は全くなくなってしまったわけだ。
走り回る子供とかワンコ、カーレース、飛ぶ鳥などは、まだまだ、ソニー機では難しいものがあるけれど、ぼくはそんなものほとんど撮らないので関係が無いからね。
というようなわけで、現状のカメラ・レンズ資産は、フルサイズ、フォーサーズレンズ以外はこの際なので全て売却して身軽になりたいと思っています。流石に財布が持たないのと・・・資産の運営・管理だけでも大変ですから・・・・。
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