佐野はうちの組織に関する記事を書いてて、余りにもみえみえあからさまな出典を示さない引用をして、盗用だと袋叩きにあって沈黙していたが、これがリベンジ復帰作だという。
まぁ、そんなことは忘れても良いじゃないかと思わせる企画だ。
いまの子はどうかわからないが、ぼくらにとって唐牛は伝説の英雄だ。例の安保騒動を決定的な歴史的瞬間に仕立て上げたのがこの男だということだ。
ただ、昭和12年生まれだということなので、ぼくにとってはオヤジ(S9)とほとんど同じ世代となる。
テレビで見かけるやつでいうと田原総一郎や西部邁あたりが同年輩ということになるから、当時活躍した連中も半分ぐらいはもうこの世にいないのだと思う。
だから、直接どこうという話はない。ただ、彼ら全学連世代の時期までは、知的エリートを自認する連中のイキの良いやつらは、ほとんど代々木と関わり持ったと言って良い点が、10年後の全共闘世代のなんというかうっとおしさとは、全然違う印象を持つ。
ぼくたちが、学生になった80年代初頭には、学生運動が社会的な影響力を持つことはもはやなく、争点は学費値上げ反対や校舎移転反対と矮小化し、気持ちも萎えるようなことを、まぁ、性懲りも無く全共闘世代由来のアジテーションやアジ看でやってるという、いかにも陳腐で笑いさえとれないという悲惨な状況だった。ただ、往時の残り香がそこかしこにあった。なので、その空気の終焉にギリ間に合ったのかという世代だ。
まぁ、みんなに読んでくれとは言わない。でも、若いこにはぜひ読んでもらいたいと思う。
世界のあちこちで起こった革命は、遠い世界の出来事ではない。
ぼくたち世代にとっては彼らの残した負の遺産が余りにも血腥く生々しいものだったので受け入れることは到底不可能だった。
君たちのじいさん世代の学生も内閣をブッ壊すぐらいのことはやったんだ。これを儚い夢物語とみるか、学ぶべき教訓と見るかは、君たち次第だ。
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