かつて、若者の心を掴んだ車があった。
トヨタ・AE86 カローラ レビンだ。
4A-GE という1,600CC 4バルブ DOHC エンジンが積まれ、排ガス規制以降ダルかったエンジン群の中で異例に良く回るエンジンだった。回るだけで前に進まないという印象もあったが、とにかく群を抜いて気持ちの良いエンジンを軽いカローラのクーペボディに積んだものだ。
エンジンのフケの良さも気持ちいいのだが、何よりも良いのは走行の限界性能が低いこと。タイヤもプアだった。足回りを簡単に弄ることが出来て、好みのチューニングに仕立て上げ、限界をちょい超えたような走行が比較的安全なスピードで体験できたことだ。今の車ととても比較なんて出来ないしょぼい性能だった。
でもね、そこが良いのだ。
トヨタは、スバルの企画をぱくって名ばかりの86を復活させた。
聞いた瞬間・・・章男さん・・・あんたはわかってないと思った。
86とはこういう車ではない。
このクルマはBRZ以外のナニモノでもない。
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