以下リンク先より引用
★アメリカは、日本を北朝鮮、中国征伐に利用するか?(北野幸伯氏)
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
読者のMさまから、興味深いメールをいただきました。
↓
<北野幸伯 様
初めてメールをしたためております。
いつもRPEジャーナルを
深い興味とともに感嘆をもって
拝読させて頂いています。
私は全くの素人で政治にも疎く、
メルマガなどで読む程度の知識しかありませんが、
今日いつものように拝読していて
さらにいつも以上の危惧を感じてしまい、
不安にも駆られて宜しければ聞いて頂けるだけでもと、
こうしてキーを叩いております。
いきなりですが、
トランプ氏の3つの発言について、
あれはこの先,日本と中国もしくは北朝鮮とを
(代理)戦争を実際にさせることを目指しているのでは
ないんでしょうか。
相手が北朝鮮となったとしても、当然中国もそのバックに着きますし、
そうやって中国の国力を弱まらせる、
あるいは世界他国から非難させるなどに向かわせるため、
日本が彼らと戦争しやすく、しかもそうなってももう、
アメリカが直接関わらなくて済む体制を整えて
アメリカが何のダメージもなく
中国を弱体化させるシナリオとなっているような気がします。
(中略)
どうでしょう。
アメリカがそうと決めて、この先その方に進ませれば、
日本なんてあっという間に手のひらで転がされて、
リアルの戦争にまっしぐら、なんてなりそうな気がします。
(以下略) >
全文は、「おたよりコーナー」で掲載させていただきます。
Mさんが7年間アメリカに住んで感じたことなどが書かれてい
て興味深いです。
是非ご一読ください。
さて、
<日本と中国もしくは北朝鮮とを(代理)戦争を実際にさせるこ
とを目指しているのではないんでしょうか。>
<アメリカが直接関わらなくて済む体制を整えて
アメリカが何のダメージもなく
中国を弱体化させるシナリオ>
とのことです。
つまり、「アメリカは直接戦わず、日本を中国、北朝鮮にぶつける」
というのです。
これ、「善悪論」は抜きにして、「大いにありえる」といえるでし
ょう。
アメリカが悪い国だからではありません。
「そういうもの」なのです。
▼「バランシング」と「バックパッシング」とは?
ここにA国がいます。
B国が経済力と軍事力を増し、大いなる脅威になってきました。
A国は、「B国を叩こう」と決意していますが、この時大きく二つ
の方法があります。
一つは、「バランシング」(直接均衡)と呼ばれる方法。
これは、A国が主導権をもって、B国を叩くのです。
国内では軍事力を増強し、国際社会では「反B国同盟」「B国包囲
網」形成を主導します。
もう一つは、「バックパッシング」(責任転嫁)と呼ばれる方法。
これは、自分で戦いを主導せず、「他の国とB国を戦わせる」ので
す。
たとえば、A国がB国をつぶすために、C国やD国を使ってB国を
叩かせる。
Mさんが心配されている、
「アメリカは、日本を中国や北朝鮮と戦わせるのではないか?」
というのは、
「アメリカは、日本をバックパッシングするのではないか?」
といいかえることができます。
ところで、大国は、自分が中心になって戦う「バランシング」と、
他国に戦わせる「バックパッシング」、
どちらを好むのでしょうか?
これ、他国に戦わせる「バックパッシング」を好むのです。
世界でもっとも尊敬されているリアリストの権威ミアシャイマー・
シカゴ大学教授は、なんといっているか?
<事実、大国はバランシングよりも、
バック・パッシングの方を好む。
なぜなら責任転嫁の方が、
一般的に国防を「安上り」にできるからだ。>
(大国政治の悲劇 229p)
どうですか、これ?
「日本はもっと金をだせ!」
「韓国はもっと金をだせ!」
「NATOはもっと金をだせ!」
と叫んでいるトランプさん好みのセオリーではありませんか?
「大国は、バックパッシングの方が好き。
なぜなら、そっちの方が『安い』から」(!)だと。
これを、アメリカ、中国とアジア諸国の関係にあてはめてみましょう。
「アメリカは、直接中国や北朝鮮と対峙する(バランシング)より、
日本、韓国をぶつける(バックパッシング)の方を好む。
なぜなら、そっちの方が『安上り』だからだ」
となるでしょう。
つまり、Mさんの懸念は、「常識的にありえる」のです。
繰り返しますが、これは「アメリカが悪い国だから」ではありま
せん。
「どこの国もやっていること」なのです。
引用終わり。
続きはリンク先へ ここ! 広告が多くて本文どこからかわかりにくいですが。
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