長く本のムシの生活を続けていても、本当に「目から鱗」と言うような経験をすることは少ない。
読んだ直後から世界が違って見えるというようなことはそうあることではない。
これを読んだのは、大学一年生の頃、同期の新左翼系の活動家が「吉本を読め」としつこく言うから、仕方なく読んだうちの一冊だった。タイトルから興味の向くままに「言語に」「心的」を読み進めたが、ピンとこなかったというより、全く読み解けなかった。だが、最後に読んだこの本は強烈だった。民俗学的な話など門外漢だったので、非常に難解というか、論旨も未整理という感じで、内容が逐語的に読み解けたわけではない。しかし、なにかしらこちらが一方的に腑に落ちる解釈を得たという感じだ。啓示を受けたという感じかもしれない。
将来を生きる若い人たちにも経験してもらいたい体験だと思っている。詳しくはいろいろググっていただきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿