待ちに待ったレンズなので早速入手しました。
GH4 につけてみましたが、あんまり似合いません。こいつやEM-1、マイクロフォーサーズのフラッグシップ機にはでかめのズームが似合います。
といいながら、こいつにも似合わないねぇ・・・GH4よりましだけど。
レンズのつくり自体は、まぁまぁ、という感じ。以前の全プラのGレンズ群よりは良いかもという感じです。基本プラですが金属部分もあります。インナーフォーカスですので鏡筒自体はピントによって動くことはありません。近接に従ってレンズ長がニョキニョキ長くなるマクロが当たり前の世代にとっては隔世の感です。
対策打ったのと、奥目だからと言うことでしょう。フードは付属しません。
でも、フードはつけた方が良いでしょう。こんなので良いと思います。
逆光でなくてもフードは必ずつけましょうね。逆光のゴーストを押さえるだけじゃなく画面のコントラスト保全のために不要な光を入れないと言うことは撮影の必須条件です。高コントラストの基準値を頭の中に持っていないと作画にゴーストやフレアを活かすことなど出来ません。
諸元は以下の通り。色つきが注目点です。
品番 | H-HS030 |
レンズ構成 | 9群9枚(非球面レンズ1枚) |
マウント | マイクロフォーサーズマウント/金属マウント |
画角 | 40° |
光学式手ブレ補正 | ○(Gシリーズに準じたMODE切換えが可能) |
焦点距離 | f=30mm(35mm判換算:60mm) |
最小絞り値 | F22.0 |
開放絞り | F2.8 |
絞り形式 | 7枚羽根 円形虹彩絞り |
撮影可能範囲 | 0.105m~∞(撮像面から) |
最大撮影倍率 | 1.0倍(35mm判換算:2.0倍) |
フィルター径 | φ46mm |
最大径×長さ | φ58.8mm×約63.5mm※ |
質量 | 約180g |
付属品 | レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズ収納袋 |
気になる深度の確保と中央画質の劣化について簡易テストをしました。助手席においたスマホを撮っただけです。絞り優先モード絞り値以外は全て自動です。基本的にISOの上下限を限度に、レンズの手ブレ補正を一段分として評価シャッタースピードを調整しているようです。全て、適正だと思います。レンズの手ブレ補正機能は、オリンパスのボディやパナのズームほどは効かないという感じです。ただ、この画角では手ブレの上下動よりも、体の前後動、ピントの精度の方が重要です。
流石にこの明るさでもF22まで絞るとISO上限に達してしまい。シャッタースピードが落ちます。ピント位置はレンズ左下端。切り出し画のリンク先には等倍切り出し画を配しましたが、WindowsLiveWriterとBloggerの相性が悪く上手くいったためしがありません。開かなかったら御容赦願います。
F4.0_1/80sec_ISO200
F5.6_1/60sec_ISO320
F8.0_1/60sec_ISO800
カメラ汚ぇなぁ・・・というのはなしね・・・・野良仕事にも使うんだからね。(‥;)
流石に、F11以上に絞るとピント面の画質の劣化が気になります。等倍鑑賞には堪えないという感じです。ただ、F22まで絞ってもカメラ全体を均質にピント内に入れることは出来ないのです。この広角のレンズを持ってしてもこうです。望遠系のレンズなら尚更と言うことになります。素子の小さなフォーサーズレンズの最優秀カメラ、レンズを持ってしてもこの程度なのです。このレンズは画角標準でありながら、レンズ構成は広角だからここまでピントの奥行きを確保できるのです。これはフルサイズシステムでは望むべくもありません。絶望的です。使える範囲は、フォーサーズ系は開放からビシッと描写しますので、フルサイズの開放の緩さというモノがありません。使える幅は両者似たような範囲です。個人的にはF8を規定値として使い、F5.6、F11が上下限かと思います。
通常、どの光学メーカーもマクロは50mmが下限です。このレンズは30mmですから広角に分類されるレンズになります。マイクロフォーサーズは画角に2倍の倍率がかかるので、50mm画角を作ろうとすると広角にならざるをえないのがつらいところなのです。なので、このように斜めから撮ると遠近法で描いたような誇張がつきます。この誇張感を識別できるようにならなければ、いつまで経っても広角レンズは使いこなせません。あなたはレンズに騙されたまま悩み続けることになるでしょう・・・悩みすら出来ない人もいますけどね。全体像とそして隅々までよく写真を比較観察しましょう。マクロの使命は、近接撮影と複写ですので、このパースの付き方が広角マクロがあまり作られない理由なのだと思います。この遠近感の誇張だけはどんなに無歪みの優秀なレンズを持ってきたとしても広角レンズである限りつきます。このあたりは、常識として常に意識しその描写特性をどう活かすのかを考えて作画しなければなりません。
この撮影はAFなのでピント位置はあちこちに行ってます。シビアなマクロ撮影では、AFは不可だと思った方が正解です。手持ちで静止態を撮るだけでも息が詰まります。ハァハァ、ゼイゼイになります。そういう撮影は、撮影時ピント面拡大が出来るミラーレスカメラが圧倒的に有利でしょう。というより、ピント面拡大の出来ない一眼タイプでは運を天に任せるしかないでしょう。カメラの性能が上がりすぎた今となっては、AFの性能はその程度のモノです。見えるのなら人の目の方が確かです。
待望のレンズだったのでテストもろくにしないうちにあれこれ長々と書いてしまいました。非常に優秀なレンズで、通常のテストをするまでもないという気がしますが、気が向いたら、そのうちやるかもしれません。
ぼくの模型撮影には第一候補です。次点がオリンパス60mmマクロ。次がパナの45mmマクロになります。
一応、言っときますと、お花のアップを狙うようなレンズではありません。そんなのはオリンパスの60mmに任せましょう。画角が狭いと感じる人がいるかもしれませんが、テーブルフォト専用だと思った方が良いと思います。テーブルはこれと17.5mmがあれば良いでしょう。
まして、女の子のアップを撮ったりしたら張り倒されます・・・ぼくの女性の好みの年齢の高いからかもしれませんが・・・・・(^_^;)