2013/11/18

RX10,RX100,FZ200, 実写比較

 みなさんが購入の際、RX10と比較で気になるであろう機種が手元にありますので、以下に長辺1900px程度のデータで掲載しておきます。

 RXのデータの大きさは、5472*3648 ですから、半分弱程度の大きさになります。FZ200のデータは原寸より少し小さい程度になります。

 各画像のデータはファイル名にEXIFデータを埋め込んでいますので、詳しく見たい人はファイル名を参照してください。

 画角に関しては、デジカメのことですから厳密に合わせることは出来ませんので、近い大きさとなっています。基本今回のデータは開放値になりますのでFZ200とRX10はF2.8です。RX100だけがズーム域でF値が変わります。


広角端 左RX10 右FZ200

rx10 009_DSC-RX10_@ 8.8mm_F2.8_1/50sec_ISO125fz200 072_DMC-FZ200_@ 4.5mm_F2.8_1/60sec_ISO200


以下、左RX100、右RX10、下FZ200の順です。F値はマウスオーバーでファイル名を確認してください。

rx100 008_DSC-RX100_@10.4mm_F1.8_1/125sec_ISO125rx10 010_DSC-RX10_@10.3mm_F2.8_1/50sec_ISO125fz200 073_DMC-FZ200_@ 5.5mm_F2.8_1/60sec_ISO200


rx100 009_DSC-RX100_@13.1mm_F2.8_1/50sec_ISO125rx10 011_DSC-RX10_@12.8mm_F2.8_1/40sec_ISO125fz200 074_DMC-FZ200_@ 6.0mm_F2.8_1/60sec_ISO200


rx100 010_DSC-RX100_@17.4mm_F3.2_1/50sec_ISO125rx10 012_DSC-RX10_@18.2mm_F2.8_1/50sec_ISO160fz200 076_DMC-FZ200_@ 9.1mm_F2.8_1/60sec_ISO250


RX10の木漏れ日の玉ボケに変な同心円の赤い色がつきますねぇ・・・これはおかしい

rx100 011_DSC-RX100_@25.0mm_F4.0_1/80sec_ISO320rx10 013_DSC-RX10_@31.3mm_F2.8_1/100sec_ISO250

fz200 078_DMC-FZ200_@14.5mm_F2.8_1/60sec_ISO200


rx100 012_DSC-RX100_@37.1mm_F4.9_1/125sec_ISO800rx10 014_DSC-RX10_@36.8mm_F2.8_1/125sec_ISO320

fz200 079_DMC-FZ200_@20.1mm_F2.8_1/60sec_ISO200


200mm域です。RX100はありません。左がRX10、右がFZ200です。

rx10 016_DSC-RX10_@73.2mm_F2.8_1/250sec_ISO500fz200 081_DMC-FZ200_@32.5mm_F2.8_1/80sec_ISO160


RX10も光学ズームは脱落しましたが、デジタル超解像とかいうデジタルズームでここまで伸びます。

rx10 017_DSC-RX10_@73.3mm_F2.8_1/250sec_ISO250fz200 083_DMC-FZ200_@84.3mm_F2.8_1/100sec_ISO125


FZ200の光学限界です。

fz200 085_DMC-FZ200_@108.0mm_F2.8_1/125sec_ISO160


FZ200のデジタルズーム延長です。

fz200 086_DMC-FZ200_@108.0mm_F2.8_1/125sec_ISO250


 ザッとこんなところです。   

 一番大きな違いは、もちろん望遠端です。次がファイルの大きさ=解像度です。

 同一画角で同じ大きさに縮小してみるとそんなに違いが分かりません。等倍で見ると望遠にいくほど被写界深度の違いが目につきます。

 RX100は望遠にいくほど、F値が上がりますので望遠になる効果とF値が上がりボケ効果が相殺されて深度が浅くなりません。RX10、FZ200は素直に深度が浅くなってゆきます。ボケと焦点距離の相関関係が素直です。FZ200は同じ画角で焦点距離が短いため他と比較して深度が深めです。

 斯様な違いがある程度で、日常的なスナップ程度で、ブログ、年賀状、A4のフライヤ程度の作成であれば、ずば抜けて低価格で、ずば抜けて優秀なレンズを持つFZ200は超お勧めと言うことが出来ます。AFも食いつきが良く、連写も効きます。見た目、触感が非常にチープだと言うぐらいしか上記目的であれば不満点がありません。

 RX100は、ポケットに入るという点が素晴らしい点です。特に広角域での描写は素晴らしいものがありますが、望遠域はピントの合わせようがないのでAF委せと言うことになります。AFは微妙にずらしながら複数枚撮るクセをつけて置いた方が、あとで悔やむことがないと思います。これも良い機械なのですがファインダーがないのでその性能を生かし切れていません。

 RX10ですが、一眼使いが使うなら、ほぼ一眼の操作系を持っていますので一番不満が少ないでしょう。画質的にはこのカメラの売りの倍率3倍の望遠端73.3mmF2.8はデジカメでは得がたいものです。35mm換算85mm~150mmでアップ主体のスナップを撮りたいのなら他に選択肢はないでしょう。ただ、大きさ、値段ともに一眼とかぶりますのであえて選ぶ理由は自分で捜さなければならないでしょう。

 RX10の評価は諸手を挙げて絶賛とまではいきませんが、万事手堅くこなしてきたなという感じがします。ぼくはこの機械の動画撮影機能を買いました。静止画はOM-D E-M1 やGX10の方が使い易いと思います。


 絞りに対する耐性です。このテストはまだ疑わしいレベルなので速報版です。

 これは実用手持ちテストですので、絞り込むとともにISO値が跳ね上がりますので、そちらの影響の方が大きいかもしれません。

 本来は三脚を据えてISO値を一定にしないと画質評価面では意味を持ちませんが、実用テストとして行っています。

 左がRX100、右がRX10となります。

F1.8 これはRX100のみ

F2.8

F4.0

F5.6

F11.0

F16.0 これはRX10のみ。

 広角端の室内至近の解像テストもしましたが、RX100の方が絞りに対する耐性もあり良く解像しました。ちょっと結果が疑わしいので、再テストします。RX10のレンズはかなり大きくなってはいるのですが、10倍ズームというのは無理があるのかもしれません。

 昨日のデータではF2.8からF5.6程度までは、中央部の回折の影響は少ないですが、F8.0で見え始めF11以降は一挙に中央部も劣化するという感じです。辺部4角はF4.0がピークで後は落ち込むと考えた方が良いでしょう。このカメラはやはりコンデジで、開放と1、2段絞ったあたりまでが一番美味しいところのようです。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

RX100とRX10の比較、とても興味日読ませて頂きました
私にはRX100の方がよく見えるんですが、目が曇っているのかなぁ(苦笑)
RX10は精細な描写に見えますが、シャープネスかけまくりのカリカリに見えてしまうんです・・・絵に余裕がないかなと。
対してRX100はバランスがいいです。無理していないというか。

池上富士夫 さんのコメント...

 RX100とRX10の違いは、やはりレンズと操作感の2点ですね。

 正直、このような縮小画では画質を云々しても仕方ないですが、ブログや一般的な印刷では普通に使う画像でのレンズの味を優先した方が良いでしょうね。

 でも、使い勝手の点では撮影を優先するのか、持ち運びを優先するのかの判断でしょうね。どっちもありかと思いますが、素子サイズからRX10はマイクロフォーサーズとはほぼ互角の勝負だと思います。負けはしませんね。

 ぼくは全画素超解像ズームという機能まで含めると400mmまで伸びますので動画機としてはズームも電動できますしハンディカムより使えるのではないかと考えています。シャッター音なども小さいので演奏会やライブでもF2.8のままズームできると言うことも考えるととんでもないことだなぁ他に比べるものがないよと思っています。