スマホ、携帯に押されまくってるコンデジ業界だが、年末に向かってデジカメ業界の地図を塗り替えるであろう新製品が続々と登場している。
今日、一番に取り上げたいのは DMC-GM1 だ。
このカメラは下の綾瀬はるかちゃんの持ってる絵を見て欲しい。
どう見てもコンデジにしか見えない。
これが正真正銘のマイクロフォーサーズ機だという。
確かにマイクロフォーサーズ機はコンパクトさを売りにしてきてはいた。
でも、これはホントにコンデジサイズに収まってしまった。おそらく、今後、パナソニックは、商品のラインナップに高級コンデジを置く必要なないし、儲からない廉価なコンデジを造る意味はないだろう。
このカメラさえ手に入れておけば、商業写真レベルを要求されなければ入門から作品つくりまでこれ一台でまかなえてしまうだろう。
このシリーズはパナがコンデジとの決別を宣言した歴史的な機械になるのだろうと思う。
注目のもう一台は、オリンパスのStylus1だ。
この機械は上記、製品の方向性としては、DMC-GM1 と真っ向から立ち向かうという大胆な試みだ。
高級コンデジの優秀な素子を使って、上位機種に出来ないことをやってのけ一泡吹かせてやろうということになる。
サイズをみてもらえば、コンデジなのに、昨年度、絶賛されたOM-Dとさほどサイズに違いはない。・・・コンデジとしてはメチャデカい。マイクロフォーサーズとほとんど同じだ。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
今となっては冗談じゃないデカさだ。
こんなにデカくて大丈夫?・・・・なにが画期的なの?・・・ということだが、実は凄い。
レンズのズーム範囲が28-300mmなのだ!・・・・ってこれもなにが凄いの?
・・・・って、今やオリンパスの廉価版のコンデジでも24倍とか40倍というのがあるので、なにが凄いの?ということになるんだが、明るさが F2.8通し。光学300mm も F2.8 だということなんだ。これは本当に驚かなければならない。
F2.8で一眼ならこういうサイズだ。
そして、望遠域だけのズームか単焦点にとどまる。
広角から300mmまでF2.8というのは望むべくもない。
これが実現できたのはコンデジの小さな撮像素子を使うからコンパクトに出来たと言うことだ。
実はこれには先行製品があった。
パナソニックのFZ200だ。
このカメラは25-600mm F2.8という倍のスペックを持つ。
これこそオンリーワンの他の追従を一切許さない孤高のスペックなんだ。でも、一部の好き者の絶大な支持を得るものの業界の地図を塗り替えるというところまではいかなかった。
それは、このカメラの素子が1/2.3型という普及版の素子を使っているため画質的にどうしても高級コンデジには敵わなかった。もちろん、レンズ交換式には敵わなかった。
そんなところに、Stylus1 を送り出す意味があるの?ということになるが、素子の事情がちと違う。1/1.7型の素子は高級コンデジの定番素子としていろんな意味で鍛えられてきたものなので性能的にはなんの不満も無いものなんだ。ここが決定的に違う。画質に妥協しない分、望遠のレンジが短くなってしまったけどね。普通、300mm以上なんて使わないからね。ぜんぜん問題ないし、いざという時はデジタルズームに切り替えると600㎜相当まで伸びるのだ。こいつも心強いではないか。
マイクロフォーサーズカメラと変わらない大きさではあるが、マイクロフォーサーズでは到底できない芸当をやってのけるためにあえてコンデジの素子を積んだという意味で、これはもはやコンデジと言うべきではないのだと思う。レンズ交換式の穴をしっかり埋めるための別のステージに上がったカメラと言うことが出来るのだろう。
このStylus1と同様のコンセプトの機械に、ぼくが先日買ったRX10がある。
これは、狙いはFZ200の大口径ズームコンパクトの路線を拡大した形でそのまま踏襲している。素子が飛躍的に大きいためズームのレンジは200mmまでとなった。画質は、大きく伸ばすことがあるのならRX10が圧倒的に良いが、ブログやフライヤに使う画像程度ならどのカメラでも似たようなものだ。価格差がかなりあるので選択の基準はそのあたりと望遠がどれだけいるかの2点で決めれば良いと思う。
RX10もこの比較ではメチャ高価なように見えるけれど、レンズ交換式でこのスペックを考えると5~7倍程度かかるので現実的ではない。
このようにしてコンデジで熾烈な戦いをしていたメーカーが次々と新機軸の製品を投入する中、一眼の出来得ないことを素子の小ささを逆手にとってやってのけるという製品が次々と登場している。
確かにこれは新しいトレンドと言えるが、主流になることはないだろう。
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