広角の方が被写界深度が深いと言う話もした。
今日はその素子サイズと使えるレンズの焦点距離の話だ。
基本、被写界深度は絞りを絞ると深くなる。奥行きを撮りたいときは絞れば良い。但し、それも限度がある。
クドいようだけど、広角レンズの方がピントの合う奥行き被写界深度が深い。
以下に、各素子の代表的な標準ズームを持つカメラの焦点距離を書き出した。
1/2.3型 (4.3mm=24mm 35mm換算倍率約5.5倍)
1/1.7型 (4.7mm=24mm 35mm換算倍率約5倍)
1型 (10.4mm=30mm 35mm換算倍率約3倍)
1/2.3型 (4.3mm=24mm 35mm換算倍率約5.5倍)
1/1.7型 (4.7mm=24mm 35mm換算倍率約5倍)
1型 (10.4mm=30mm 35mm換算倍率約3倍)
フォーサーズ (12mm=24mm 35mm換算倍率約2倍)
APS-C (24mm=36mm 35mm換算倍率約1.5倍)
フルサイズ (24mm=24mm 35mm換算倍率1倍)
と言うことになる。
ぼくの標準画角35mmなら、各フォーマットでは、
1/2.3型 6mm
1/1.7型 7mm
1型 12mm
フォーサーズ 17.5mm
APS-C 24mm
を使いなさいと言うことになるんだ。フルサイズでは、10mm代のレンズは超広角域で普通に使うレンズではない。でも、コンデジでは一桁代、魚眼並みの超々級の広角レンズ域から20mm前後のそれでも超広角域を普通の標準ズームレンズとして使うと言うことを頭に入れておくべきだ。光学部分での不具合をデジタル処理できるようになったが故の信じられないようなことだ。
レンズを使い慣れた人なら、24mmなどは離れてしまってF4も絞れば全然ボケないというのはご承知だろう。ということは、フルサイズ以外は同じF値であれば、35mm以下は全然ボケないんだよってことだ。
なので、主題と大写しにし背景をボカして整理したいポートレイトなどを撮る人は基本的に大きな素子のカメラを使いなさいねと言うことになる。
開放F値の明るいレンズを使えばいくらかボケ味は変わってくるけれど、基本的なレンズの焦点距離によるボケないボケやすい性質自体は変わらないので、明るくて高いレンズを買うよりも素直に大きなフォーマットのシステムを使う方が利口だ。明るさはF2.8もあれば十分にボケる。
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