2013/09/04

アメリカン・アニメーションの黄金時代 3 - wiki

これらの制作会社に加えて、1930年代にはその他の多数のアニメーション制作会社が繁栄していた。ウォルター・ランツと彼の仲間ビル・ノーランはニューヨークでアニメーション制作者としての経歴を積んでていたため、ウォルター・ランツ・スタジオの初期作品がフライシャー作品のような乱暴かつシュールな作風を取っていたのも不思議ではなかった。当時のランツの主要な手持ちのキャラクターは、ウォルト・ディズニーチャールズ・ミンツから手に入れたしあわせウサギのオズワルドであった。1933年の作品『Confidence』では、ウサギのオズワルドは合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトを訪問する。作中でルーズベルトはその席から歩み出て、世界大恐慌を終わらせるための信頼(Confidence)を広めるとオズワルドに約束する。


Walt Disney-Oswald The Lucky Rabbit' Confidence (1933)

その一方で、オズワルドの以前の持ち主であるチャールズ・ミンツは、ジョージ・ヘリマンの漫画『クレイジー・カット』(原題:Krazy Kat)のアニメーション化と、ディック・ヒューマーにより1931年に生み出された少年スクラッピーを主人公とするシリーズの制作に携わっていた。

 

ポール・テリーは『イソップス・フェーブル』(原題:Aesop's Film Fables)をヴァン・ビューレン・スタジオに譲り渡した後に、テリートゥーンと名付けた新しい制作会社を起こした。


Aesop's Film Fables: The Ball Game (in 1930's?unknown date) *RARE*

しかしながら初期テリー作品の娯楽としての品質の高さにも関わらず、テリートゥーンはディズニーを筆頭とする主要な競争相手のような成功は収められなかった。ヴァン・ビューレン・スタジオの作品も同様の短所を示していた。

ディズニーの長年の親友であり協力者であったアブ・アイワークスは、ついにディズニー・スタジオを離れるという決断を下し、彼自身の制作会社を1930年に起こした。短期間で終わったアイワークス・スタジオでの活動の間に、アイワークスは3本の主要なシリーズを生み出した。『カエルのフリップ』(原題:Flip the Frog)、


Flip the Frog - Soda Squirt

『ウィリー・ホッパー』(原題:Willie Whopper)、


Insultin' the Sultan (1934 April 13) | Willie Whopper | Ub Iwerks

『コミカラー・カートゥーン』(原題:ComiColor Cartoon)

Comicolor - Dick Whittington's Cat

である。アイワーク・スタジオは短命に終わったが、アイワークスの作品はその型破りな作風により、観客や批評家に人気があった。

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