2013/09/02

アメリカン・アニメーションの黄金時代 1 - wiki

アメリカン・アニメーションの黄金時代は、1928年の音声付きカートゥーン映画の登場に始まり、劇場用短編アニメーションがテレビ用アニメーションに緩やかに敗退を始めた1960年代まで続いた、アメリカアニメーション史における一期間である。ミッキーマウスドナルドダックグーフィーバッグス・バニーダフィー・ダックポーキー・ピッグドルーピー・ドッグクマのバーニーポパイベティ・ブープウッディー・ウッドペッカートムとジェリー近眼のマグーなどの有名キャラクターがこの期間に生み出された。

黎明期

1927年トーキー導入は映画産業を震撼させ、アニメーション産業もまた2年後に同様の改革期を迎えた。ウォルト・ディズニーは社運を賭けた博打に打って出て、完全に本編と同調した音声を備えた短編アニメーション『蒸気船ウィリー』(原題:Steamboat Willie)を公開した。

Walt Disney Animations Steamboat Willie
この作品はミッキーマウスが登場した3番目の作品である。このカートゥーン映画は記録的な売り上げを達成し、大衆を魅惑し、ディズニーが彼の経歴の中で成し遂げた幾つもの偉業の口火を切ることになった。
1930年代前半を通して、アニメーション業界は二つの派閥に分割されているように見えた。ウォルト・ディズニーと「それ以外」である。ミッキーマウスはその驚異的な人気により、チャーリー・チャップリンと並ぶ世界で最も有名な銀幕のスター達の一人として迎え入れられた。ディズニーの触れる物はすべて黄金に変わるかのように見えた。ディズニー作品に基づく関連商品は、多くの企業を大恐慌による財政的な窮地から救い出した。またディズニーはこの人気に乗じ、アニメーションに更なる改革を加えた。映画における3ストリップ・テクニカラー方式の発達でディズニーの果たした役割は大きく(テクニカラー社はこの方式を完成させるにあたり、ディズニーと提携していた)、総天然色で上映された最初のアニメーション作品は、ディズニーの短編映画『花と木』(1932年、原題:Flowers and Trees)であった。

Flowers and Trees (1932)
また、ディズニーはライフライク・アニメーションの分野でも他の追随を許さなかった。アニメーション技術の改革者アブ・アイワークスを含むディズニーの制作スタッフたちは、二次元画像で描写されるアニメーションに遠近感を与えるマルチプレーン・カメラを開発し、『風車小屋のシンフォニー』(原題:The old mill)でそれを初めて導入。その結果、アカデミー賞二部門を受賞するという成功を得た。

Walt Disney's The Old Mill (1937)
その一方で、大当たりしたディズニーの別作品『三匹の子ぶた』(1933年、原題:Three Little Pigs)では、脚本技術の発展と特徴的なキャラクター描写が強調された。

Walt Disney's ''The 3 Little Pigs'' (1933)
この作品は複数のキャラクターの性格を描き分けた最初のアニメーション作品であると見なされている。
1940年代までにディズニーの前には無数の競争相手が立ちはだかったが、いずれもディズニー・プロダクションをその王座から追いやるには至らなかった。サイレント期のディズニーの最大の競争相手パット・サリヴァン・スタジオは、フィリックス・ザ・キャットをトーキー化しようとする不成功に終わった試みの後に、その最大の没落に直面していた。
Felix in Hollywood





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