2013/08/05

手持ちのレンズでどれに愛着があるのか

 ここでは成り行き上、ソニーのレンズの増強を図っている都合からミノルタのレンズのことばかり書いているので、読んでくれている人は、ぼくのことをαシステムの使用者と思ってくれているかもしれないけれど、実は、実際の撮影にαシステムを使うことはあんまりないんだよ。手持ちではスムーズにピントを合わすことができないんだ。

 ほとんどの場合、静止画は、オリンパスのOMーD、動画の場合はパナソニックのGH3を使っている。

 これは、ピントの合わせやすさが一番の理由なんだ。αもキヤノンやニコンと比べるとうんと合わせやすいんだけど、ミラーレス系はもっと合わせやすい。どのレンズを使ってもAFのあとマニュアル操作によるピントの追い込みが自在スムーズに出来る。ピントリングを動かせばピント位置が拡大される。この機能は昨今の解像度の高さには必須と言ってもいい。はっきり言って今のAF精度は解像度に追いついていない。

 そんなことでマイクロフォーサーズのミラーレス機をメインで使ってるんだけど、その中でも解像感の高さと、使い勝手のバランスでは以下の三本が飛び抜けて良いと思っている。


 12-60mmは、標準レンズとしては長いレンジを持つが、解像性能と明るさのバランスは絶妙だ。他のフォーマットでは、このレンジでこの性能、比べられるレンズは見当たらない。
24-120mm相当(35mm判換算)ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD 119,000円


 50-200mmも大口径望遠としては長めのレンジを持つが、このレンズを持たないのならフォーサーズを使う意味がないと思えるほどのいいレンズだ。他のフォーマットでは70-200クラスだ。望遠端が暗いがその分足が長い。純正比では-100,000円でこの性能が手に入るというのはちょっと破格だと思う。
 ただ、ボケ味は背景を選ばないと少々うるさい。
100-400mm相当 (35mm判換算) ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD 140,000円


 14-150mmは、大きく重いレンズだ。でも、10倍ズームでありながら5倍ズームを寄せ付けもしない解像性能が素晴らしい。これもボケ味を狙うレンズではない。






Leica Vario-elmar 14-150mm/F3.5-5.6 171,100円


 絵にこだわるのならフォーサーズ系では、ズイコーの2本のセットを持つか、パナの一本を持つかの二択でいいと思う。どちらも使い勝手も良い。

 ぼくは、上記、二択であれば、使い勝手から14-150mmを選ぶだろう。このレンズなら効きは弱いがパナ機でも手振れ補正が効くのも良い。オリレンズはパナ機では手ぶれ補正は効かない。

 それぞれレンズ単体の価格をみると高価ではあるが、絵にこだわるのであれば、あれこれ手を出すよりこの選択が一番性能、使い勝手、価格のバランスがいいと言い切れると思う。

 そこまで素晴らしいフォーサーズのズームレンズたちなのだが、落とし穴が一個だけ、いいカメラなのだが使えるカメラが、E-5という比較的高価で、堅牢だがでかく重い、性能も今となっては少し見劣りするカメラしかないのだ。ミラーレスで使うとAFがメッチャ遅いので実質的にはMF機として使うしかないのだ。そこのところさえ辛抱できるのなら本当にオススメなのだが多分誰も辛抱できないだろうから積極的に推奨することはしてこなかった。ぼくはe-5は持っていないので、オリのレンズはOM-Dで、パナのレンズはGH3で使っている。これが今のところマイクロフォーサーズシステムの唯一のなんとかして欲しい点だ。

 マイクロフォーサーズのラインナップの方がフォーサーズより最近は多くなってきたけれど、上記3本のレンズと比べることのできるレンズは極めて少ない。ズームからは画角の違う7-14mmだけ、単焦点でも20mm、60mm、75mmの数本だけだ。描写性能だけをとれば初期フォーサーズの小艦巨砲主義は大正解だったと言える。

 そんなにフォーサーズに入れ込みながらαシステムを手放さない理由はまたの機会に書きましょう。
Blogsy により投稿されましたBlogsy により投稿されました

0 件のコメント: