あまりにも、放置しっぱなしなので何か書かないととは思うのだか、あいほんでFBを更新することに慣れるとなかなか書けなくってね。久々の更新です。撮影機材や各種データの話題も溜まりまくってはいるんだけどね。諸般の事情があるのだよ。
即ち、ピント合わせとシャッターを切ることが同時に行われるということだ。大半のユーザーはこのことに何の違和感も持たなくなったのだろうと思う。
しかし、ピントを合わせることと、シャッターを切ることが同時に完結されていいものなのだろうか?と素朴に思ってしまうのだよ。
というのも、遠い昔、ピント、絞りははレンズで合わすものシャッターはカメラできるものでそれぞれが独立した操作だったんだ。
まず、被写体を目でよく見て、どう取るのか判断して、ファインダーをのぞく前に各設定をあわせて、それからファインダを覗く。あとは、昔は、100とかの望遠は余程のことがない限り持っていないので、35mmや50mmなとはピント合わせも事前の設定でだいたい合ってしまってるので、画角調整に前後に少し移動するだけ。レンズによる画角も撮ってるうちに慣れて35mmでこの距離ならどのあたりが映るのも撮ってるうちにわかるようになる。
ぼくの場合は、出が新聞の報道系なので、基本パンフォーカスで、かなり絞るのでピントにギリギリの厳しさはなかった。みんなに合ってしまう設定にするのだよ。そんなに大きく印刷などしないからね。新聞の印刷の品質も劣悪だった。誰が何が写っているのかわからない程度のものだった。でも、下手に開いて撮るとあとで編集に「おまえはゲージュツカか?」と小言を言われたものだ。
まぁ、でも、各種設定がマニュアルなので撮影者によってそれなりのクセができてきて、それが自然と固まってくるのだよ。自分写真や人の写真をいつも見てると誰が撮ったのかわかるようにもなってくる。
おそらく、今のカメラのデフォルトの設定で撮影すると誰が撮っても同じ写真になってしまうのではないだろうか?自分で撮ったものさえ判別がつかなくなるのではないかとさえ思ってしまう。
写真を撮るときには、いくつかの状況判断を伴う操作が必要となる。
ぼくの場合は、とりあえず、
光源の位置
画角
ピント
深度
シャッター速度
どの瞬間を撮るのか
を気にする。
光源の位置は、特に音楽ライブの場合はあとから調整ができないので一番最初に考えて被写体に向かう角度を気にする。
次に、画角だ。これは被写体に対する距離の問題だ。まぁ、ズームを使うレンズをいくつも持つならさほど気にするものでもないかも知れないが基本そのとき持っている単焦点レンズの画角で決める。基本は85mmでウエストショットからフルが撮れればだいたい間に合う距離感がいいと思っているので、かなりステージに近い位置になるが寄り過ぎるとバンド全景が撮れない。ホントは35mmでバンド全景が撮れて、200mmでアップなど撮れればいいのだけど条件的に客席中ほどとかになると写真を撮るには少々都合が悪い。
上記が決まると、移動できないのでだいたい、ピント位置は決まってしまう。距離深度のメモリのあるレンズならばだいたいあわせておけば、35mm以下ならほぼピントの合った写真が撮れる。要は、ピント合わせAFの必要がないのだ。ただ、最近のレンズはAF前提なのでメモリが入っていない。ファインダーを覗く前にあわせておくことができない。大変不便なことではあるが今となっては仕方がない。問題となるのは35mm以上の場合だ。35mmを超えるとレンズの被写界深度が極端に浅くなる。要するにピントの合う奥行きが狭くなるのだ。よって、慎重にピント合わせをし、絞りによってピントの合う奥行きを決めなければならない。
そこで深度を決める必要が発生する。35mm以上を使うということは写る範囲を制限しクローズアップをするということだ。すなはち、主題が明確でどれだけ迫るのかという決定をするということだ。主題を最大限魅力的に写すのか?実物を複写するのか?という判断を迫られる局面だ。
あと、シャッタースピードは、遅すぎると被写体ブレが発生し使い物にならない。早すぎると被写体が止まってしまい、臨場感が全く出ない。微妙な頃合いを判断する必要がある。ジャズ系は比較的動きが少ないので普通に撮っても撮れてしまう。厄介なのはロック系の動きの速い場合だ。この場合は、全てマニュアルの設定で現場に応じた判断をしなければならない。
ここまでの準備ができていればあとはどの瞬間を切り取るのかが残るだけということになる。
ただ、最近のカメラは光源、画角に関しては、かなりあとからの修正が効くので自在に使う人が多い。
最近のカメラは暗部、明部に関してもかなり耐性があがっているので、明るさの調整がしやすい。そして、多画素化されているので切り出しの耐性も高い。半分の大きさとかに自在に切り出しても充分な精細感を持つ。まあ、深度とかの問題はあるのだけど、チョキチョキ切り出してしまう人は気にしないだろう。
なので、後カメラマンに委ねられるのはピントの位置と深度、Sスピード、Sチャンスということになる。
深度はどの範囲まで写し取るのか、スピードは臨場感をどこまで出すのかという判断だけなので事前に決めてしまえる。チャンスは動画で回しておけば逃すことは100%ない。
残されるピント位置はステージの撮影であれば顔に合われておけば事足りる。ただ、問題は、合っていればいいのかという問題だ。カメラのデフォルトの設定ではピントの合った写真しか撮れない。自動的にピントが合わされシャッターが切れてしまう。ある意味便利なようで、ある意味カメラマンを大いに拘束してしまうことでもある。カメラマンの瞬間の判断を迫られるのはピント位置だけだと言い切ってしまっても良いと思っている。ただ、この操作を現在のカメラの設定は制限拘束している。
そこでどうしたいのかというと、ピント合わせとシャッターを切る行為を分離したいのだ。
幸いに最近のレンズ交換式のカメラは各ボタンの機能を再配置できるようになっている。そこで、親指AFと言われる設定に置き換えるとピント合わせとシャッターを切る行為が分離できる。ぼくの場合は、この設定ができないカメラは買わない。
そして、もう一つ欠かせない機能がソニーの言うところのDMFダイレクトマニュアルフォーカスだ。この機能は、AFでピントを合わせたあとマニュアルで微調整できる機能だ。ぼくは基本この機能を常にオンにしている。AFで合わせたあと、ちょっと手前に寄せる。それも面倒な時は開放にしてAFを切ってしまう。そういう手法でピントの合っていない。被写体ブレの多い写真を量産しているのだ。
ということで、親指AF勧めというお話でした。
始発の貨物が動き出した。もうすぐ朝がくる。あいほんにて。
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