佐藤健生 拓殖大学教授 「ドイツの戦後和解」③過去との取り組みの日独比較 2015.5.13
2015/05/14 に公開
Takeo Sato, Professor, Takushoku University
拓殖大学の佐藤健生教授が、日独の戦後処理、過去との取り組みを比較しながら解説し、記者の質問に答えた。
司会 倉重篤郎 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)
日本記者クラブのページ
http://www.jnpc.or.jp/activities/news...
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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2015年6月号に掲載)
日本との比較の論点 加害者意識欠けるのでは
1968年、ドイツのホームステイ先で、第二次大戦を「日本が3カ月余計に戦った」と妙なほめられ方をされて以来、戦後の日本とドイツの比較を問題意識として持ち続け、第一人者として語り続けてきた歩みを振り返った。日本からドイツを見る目は、故ワイツゼッカー大統領演説をきっかけにした「ドイツ理想視・モデル論」、その反動の「偶像破壊論」などと変遷してきた。自らは、比較し、学び、参考にする、という姿勢だと位置付ける。
日独とも戦時の加害責任を問われるが、ドイツは戦争に対する反省よりもナチズムによる人権侵害への責任意識が強いと指摘。日本は加害者意識が欠けているとし、理由として、日本人は開戦ではなく終戦の視点から戦争をとらえているからだとした。ドイツの「過去の克服」とは、「現在の国家が戦前とは異なることの証を立て続けること」だとし、加害者の追及▽被害者の救済・補償▽再発防止―の3つが補完し合い、同時進行してきたと説明する。日独最大の違いとして、日本は米国さえ何とかすればいいという意識で、アジアへの目配りがおろそかになっていたことを挙げた。
東京新聞・中日新聞論説委員
熊倉 逸男
2015/06/10
佐藤健生 拓殖大学教授 「ドイツの戦後和解」③過去との取り組みの日独比較 2015.5.13
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