新崎盛暉 沖縄大学名誉教授 「沖縄から考える」① 2015.5.11
2015/05/11 に公開
Moriteru Arasaki, emeritus professor, Okinawa University
沖縄大学の新崎盛暉名誉教授が「戦後70年―変化する日米同盟」というテーマで話し、記者の質問に答えた。
司会 川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)
http://www.jnpc.or.jp/activities/news...
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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2015年6月号に掲載)
平和と民主主義を問う
米軍普天間飛行場の移設問題は日本国憲法と日米同盟の在り方の根本を問う。これは「平和と民主主義の問題だ」と新崎氏は指摘した。
天皇制維持と戦争放棄の9条、そして日本から切り離された沖縄への米軍基地集中の3点セットを「構造的沖縄差別」と新崎氏は規定した。その「戦後レジーム」が今、安倍政権の下でさらに明確な構図としてあらわれている。
大型連休中に訪米した安倍晋三首相はオバマ大統領との会談で同盟深化を確認、日米防衛協力指針(ガイドライン)を再改定し、集団的自衛権行使など自衛隊海外派遣の安全保障法整備を進める。
これに対して首相との先の会談で「辺野古の新基地は絶対に造らせない」と表明した翁長雄志知事は、首相の「戦後レジームからの脱却」を逆手にとり「沖縄に関しては戦後レジームを死守しているかのようだ」と批判した。
「アジアの平和とは」「なぜ唯一の地上戦が行われた沖縄に基地がなければならないのか」「巨視的観点から沖縄の民衆の声に耳を傾けるべきだ」。新シリーズ「沖縄から考える」のトップバッターとして重要な問題を提起する会見だった。
企画委員 共同通信編集局次長
川上 高志
2015/06/18
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