マイクロフォーサーズとフルサイズの広角レンズが増えたので、近くのいつものテスト場所で撮り比べてみました。まぁ、広角ですからね、しても仕方がないとは言えるのですが・・・ だいいち、ピントが来ません。素直にAFで適当に合わせておく方が無難と言えるでしょう。ぼくは広角遠景のピントはなかば諦めています。
概して、純正の方が解像に関しては優秀です。第一は、電子補正がよく効いているのでしょう。第二は、SONY は、最新のレンズですし、Zuiko 12-60 は、解像に関しては、光学設計上で既に並ぶモノの少ないレンズです。その上に電子補正が効きますので解像は素晴らしいです。KOWA、ZEISSに関しては周辺部の描写が厳しそうですが、まぁ、こんなものです。KOWA は、補正なしの12mmですから大健闘だと思います。ZAISS は、ソニーのα用にリファインすると別物のように良くなります。でも、解像に関しては純正なみとはいかないでしょう。純正の補正が良き効き過ぎるのです。ここまで補正しても良いのかという感じがします。マイクロフォーサーズとフルサイズの差を感じるとすれば、一番の理由はマイクロが12mmというとんでもない超広角域なのに対し、フルサイズの方は画角そのままの25mm、28mmであると言うことと(焦点距離が短いとピント深度が深くなる)、EM-1が1,600万画素なのに対し、α7が2,400万画素なのが効いています。EM-1の画素数が2,400万画素になれば、解像感に関しては差が縮まりますが、深度の差は広がるので斯様な差はいずれにしても残り続けることになると思います。なので、ぼくの場合、両方使ってるわけです。この領域ではマイクロフォーサーズの全画面均質感の方がフルサイズを上回っています。その上で小型軽量なので旅行などでの環境の記録にはもってこいでしょう。
但し、レンズは解像だけが全てではありません。周辺の甘さは欲しい時があるのです。24、28mmともなればどうしても主題以外のものも画面に入ってしまうのですが、背景を写し込みながら主題を強調したいと言うこともあります。このときに1段明るいというのは得がたいことですし、なおかつ周辺部に各種収差が残っていればアウトフォーカス部の整理がよく効くわけです。この特性を上手くいかすためには主題は出来るだけ中央近傍に配し、左右1/4くらいは切って捨てるつもりで撮ると主題のシャープさを確保できます。そのようにすると印象的な絵を撮ることが出来ます。
広角レンズの使い方で、よくカメラマンの助言にもう一歩よれというのがあります。画面全域がシャープに写りすぎるので主題に迫れと言うことです。確かに、広角レンズの醍醐味ではあるのですが、寄ると遠近感が強調され主題が歪みます。このデフォルメ効果がどの焦点距離でどのくらい出るのかはよく把握していないと正確に模写したつもりでもレンズに騙されます。主題に角度がつくとより一層強調されます。広角レンズで正確に複写するためには、主題からある程度離れ、しっかりと相対し、被写体に対し水平垂直を確保する必要があるのです。
以上、広角レンズの一般的な注意点ですが、レンズについては大雑把に言って最近の広角レンズは、ルポルタージュや商業撮影向き、新しく出たMFレンズ群は印象を強調するスナップ的な使い方に向くと思います。
いずれにしても、広角の使いこなしは難しくてなかなか思うようには撮れません。しかし、望遠は誰が撮っても同じ絵になりがちなのに対し、個性的な写真を撮りたいのなら是非とも使いこなせるようになりたいものです。
かく言うぼくも、超広角は苦手で、ズームでさえ一般的になった24mmでさえ苦手感があります。メイン画角は35mmと広角寄りなのですが、普通は28mmまでしか恐くて使えなかったりします。
それにしてもSonyの28mmはよく解像します。35mmと近いので持ち出す機会は少ないのですが、今後、出番は多くなると思います。これで、ソニーのレンズラインナップの大穴は埋まりますが・・・Aマウントではありません。
Googleの制約でオリジナルサイズが上げられないのはご勘弁というか、この縮小画では雰囲気しか分かりませんね。(´・_・`)
KOWA 12mm F2.8
Zuiko 12-60 F2.8
ZEISS biogon 2.8/25 F2.8
Sony FE28/2.0 F2.8
Kowa 12/2.0 F5.8
Zuiko 12-60 F5.6
ZEISS biogon 2.8/25 F5.6
Sony FE28/2.0 F5.6
Kowa 12/2.0 F8
Zuiko 12-60 F8
ZEISS 2.8/25 F8
Sony 28/2.0 F8
Kowa 12/2 F11
Zuiko 12-60 F11
ZEISS 2.8/25 F11
Sony 28/2.0 F11
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