ぼくが学生の頃に読んだ本で、大事なことが書かれているのはわかるのだけど、全く歯が立たずにお手上げだった本の筆頭がこの本だ。資本論の社会理論哲学的な展開を企図したものだが非常にわかりにくい、廣松渉の本も非常にわかりにくかったけれど、この本も難解で独力では読解できなかった。
この本は、長らく、絶版状態であったのだが、本分と同等の分量の解説付きで再刊された。企画としては大変良いものだと思ったが、解説者が大澤真幸だという・・・大丈夫なのか?と言うのが第一印象だ。解りにくいことに取り組んでいるのは解るのだが、書くものがわかりにくい。そのうえ、解りやすいことも解りやすく書けない人だ。困った解説者を得たものだ。
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