OSがいよいよIMEを開放したので、どのような展開になるのか楽しみだ。
とにかく、長年手に馴染んだATOKを使わない手はないだろうということで、早速インストールしてみたが使い勝手は飛び上がりたいほどうれしい機能となんだかなぁ・・・という点と交錯しているという感じだ。
まづは、悪いお知らせから。
普通、標準の日本語エディタではインラインで画面に直接入力することが出来る。
ところが、ATOKでは日本語エディタの極小のセルの中に表示されるのだ。これではあまりにも見にくい。これは何とかして欲しいところだけど、たぶんApple側からの制限だと思う。今のところ、どうにもならないだろうねぇ・・・この制限の意味はよく分かんないけど、たぶん、補助機能ソフトにあんまり広く画面を占有させたくないということじゃないかと思う。意図してるのは別のことでATOKの邪魔をしてやろうというような魂胆ではないだろう。
飛び上がるほどうれしい点はカーソルキーがついたのだ。ちっこいカーソルを太い指で動かすのにイラつく必要がなくなるというものだ。ついでにBsキー上フリックで Del 出来ると言うことが無かったのだが、簡単なことだろうから要望しておこう。ぼくがMacBook Air をすぐ手放したのはDelキーがないが故だ。仕事に使うつもりはなかったのだが、Del キーなしで文章入力は出来ない。
肝心の変換効率に関しては今のところ目を見張るようなことはない。確定も一回動作が増えるので違和感があるだろうと思う。
今のところ、カーソルキーが必要な人には推奨しておこうと思う。
ATOKとは関係ないが、本音のところでは、iPhone6で折角筐体を大きくしたのなら画面よりもボタンの面積を大きくしてカーソル移動の操作に使えるように出来ないものだったのだろうかと素朴に思ってしまうぞ!
ぼくは、Thinkpad が LENOVOに買収されてしまったので、仕方なく中華製ノートPCを使っているが、他に人気の超大手中華製 IME などがあるそうだが全く触手が動かない。
その昔、日本語の入力が大変だった時代がある。というより日本語と言ってもカナしか入力できなかった時代を経て漢字も扱うことが出来るかもと言う段階から、苦痛無く日本語が入力できる時代になっていったのだよ。
いまでは想像も出来ないことだ。オフコンなどは漢字が表示できるようにやっとなっても仮名文を入力して漢字に変換など出来なかった。漢字を一文字づついちいち辞書で引いて文字コードを打ち込むのだ。それもメーカーごとにコードが違っていて互換性がない。JISの文字コードなど無かったのだ。今考えてもゾッとする大変な入力環境で普通の大量の入力が必要となる事務処理などは効率がよくなることなんて無かったね。
そこに風穴を開けたのが、浮川和宣、初子夫妻だった。彼らのATOKがパソコン普及の起爆剤になったことは間違いの無いことだった。ただ、IME黎明期はソフトウエアも原始的なアルゴリズムで動いていたので、後続者も多く戦国時代の様相を呈していた。かく言うぼくも一時期はATOKシンパではなく、新興WX信者だった時期があるのだよ。
その後、ATOKの画期的な変換効率の向上があり、ATOK独占状態になったのも束の間、OS標準のMS-IMEの性能アップによって普通使う分には日本語入力にソフト購入をする必要がなくなってATOKのシェアがどんどん下がってしまったと言う経緯を辿った。どれもこれも、昨日のことのようだよ。信じられない。
その浮川夫妻は、今、手書き入力ソフトに注力している。
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