要するにミラーレスカメラの売れ行きは止まったし、日本以外では売れていない。
ミラーレスに注力しているメーカーは危ういと言う話だ。
こんなトレンドの読めていない記事を堂々と書くのだから、カメラのことを知らない奴が書いているのだろうと思う。少なくとも、自分で写真を撮らないやつだろうね。
確かに、カメラ業界は厳しいと思う。黒船は電話だね。これは間違いない。コンデジは高倍率の超望遠レンズを搭載したものしか生き残れないだろうと思う。
次に危惧をしているのは、日経の記事とは全く逆に”DSLR 古典的一眼レフ”に固執しているメーカーだ。売れてるので隠しているのなら話は別だけどね。確かに、欧米では今だにDSLRがメインストリームであるようだしミラーレスの勢いはそれ程良くないようだ。
売れない要因は、立派に見えないと言うのは中国ではそうかもしれないけれど欧米では当てはまらないのではないかと思う。それよりも手のでかい奴らには使いにくいと言うのが一番だろう。これが当たっているのなら、ミラーレスをでかい筐体に納めればいいだけだ。例えばパナのGH4やオリのOM-Dなら文句も出にくいだろう。でも逆はあり得ない。DSLRの大きくて複雑な機構をミラーレスの筐体に押し込むことは不可能だ。
この差は今後どんどん広がることになる。SLRの機構で嵩張るのはミラーとペンタプリズムとシャッターだけれど、ミラーレスはシャッター以外を必要としない。近いうちにシャッターも電子化されることになるから、SLR以来伝統を積み上げてきた精緻で耐久性を要求されるメカ部分がほとんど必要とされなくなると言うことだ。この目処はもう殆どついている。おまけに4K動画の衝撃はじわじわ浸透すると思う。ぼくは今後、ライブなどでは静止画は撮らないだろう。動画で全て賄うと思う。4K動画データならポスターでも印刷しない限り切り出した絵で十二分な品質がある。
メカ的な部分は必要ない。そうなるともう日本のメーカーでなくても自在に作れると言うことになってしまう。核となる技術は殆どオンチップ化されると言うことだ。これはまさしく携帯電話のカメラ機能と同じになると言うことだ。こうなるともう日本のメーカーの出る幕は撮像素子しか残らない。そうなるとカメラ生産で生き残れるのは、DSLRかミラーレスかと言うことではないのだろうと思う。パナは石の部隊を売却したので最も大事な半導体を自分で作れると言うのはキヤノンとソニーしかないと言うことになってしまう。トップシェアではあるけれどキヤノンのチップの生産技術はもはやソニーや東芝程の勢いはない。
日経の評価とは違いぼくにはカメラ屋としてのニコンは危ないと感じる。オリンパス、リコー・ペンタックスは非常に危機的な状況に陥っていると言うのが実情だと感じる。ニコンは半導体生産の能力のあるメーカーを買収する必要があるだろう。そうでなければツアイスのように光学だけの方が率が良さそうだ。オリンパスのカメラ部隊はソニーの光学部門として生き残るのだろうか。リコー・ペンタはそんなに大きな規模でもないだろうからしぶといのかもしれない。うっとおしいのはまたしてもサムソンだ。
今後、日本が独占しているかのように見えるカメラ業界も再編の嵐が吹き荒れるだろうと言う点は日経の評価と同じ意見だ。中帝や韓国のメーカーに飲み込まれるのだけはなんとしても避けてもらいたいものだ。
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