2013/11/01

Sony のイヤホン XBA-H3 到着しました。

 着いたところなので、まだエイジングは済んでいない。

 MDR-EX1000のキットには、ワイシャツサイズと長短二本のケーブルが付属していたが、今回も二本。但し、長さは同じでコントローラーの着いたものとつかないものの二本のだ。イヤホン側のソケットが独自形状なので、これ専用のがでないと他のケーブルと変えるのは少々骨が折れるのではないかと思う。ケーブルについては平たいもので取り回しも良く、タッチノイズない優秀なものだ。

 ケーブルの長さは以前からの長い方のサイズだと思う。
035

 表裏はこんな感じ。
036

 EX-1000と比べるとこんな感じだ。首の部分がだいぶ長いですから耳に装着するとかなり飛び出る感じだ。女性には大きすぎるかと思う。
037

038

 特に目立つのは、BAドライバを組み込んだので厚みがだいぶ増したという感じだ。やはり、元々が軽いので多少重く感じるかもしれないが、キチンと装着しててしまえば解らない範囲でだと思う。
039

 ぼくの場合は、EX-1000がリファレンスになるのだが、音の好みからアルティメットイヤーズの10Proも手放せずにいる。これは、付属のケーブルを後付けのものに交換している。付属のケーブルではこのイヤホンの能力は70%くらいしか発揮出来なかった。
042

 ソニー機は、MDR-EX1000 と MDR-EX600 を使っているが、ケーブル長を変えているので必要に応じて、その時々の使い方で使い分けているという感じだ。
040

 で、そのまだ出音の安定しない状態で聞いてみたのだけど、「やったね!」という感じだ。
 10Pro を残していたのは、主としてモータウン系などのR&B系等結構ブーミーな低音の音楽をかっちり聴きたいときにソニーのEX系ではどうしても上品すぎたのだ。アルティメットの高級機は低音の苦手なBA型でありながらもミッドレンジのドライバを2発用意して強化しているのだ。これは、オーディオなどでも輪郭のはっきりした低音を出したいときにミッドレンジを複数台用意して低音を流すとゲンコツのような低音が出る手法と同じだ。こいつはソウル・ファンク・電化ジャズには超強力だ。

 今回のH3ではミッドとツイーターにBAドライバを奢ったので、ウーファーには低音しか行かない。こいつが功奏したのだろう。低音の押し出しが非常に強力になった。これも、電化サウンドにも、アコースティクの低音にも凄く効果がある。大正解だ。

 まだ、エイジングが済んでいない状態でも心配されたダイナミック型のドライバとBA型のドライバの音のつながりもなんの文句もない。素晴らしい。

 EX-1000との違いは、

  • 低音の押し出し
  • 中高音の解像感
  • 全体の音のまとまり

と言うことになると思う。


 再生機械はデジタルアンプを積んだ Walkman NW-A8 シリーズのもの型番は知らない。この手の小型のものにデジタルアンプを積んだものはもうなくなったようだ。電池の持ちが悪いのが災いしたのだろう。


 試聴したのは、低音の確認のため、
ラヴ・メイクス・ザ・ワールド


ラヴ・メイクス・ザ・ワールド

 イヤホンでは再現しにくいラヴ・メイクス・ザ・ワールド、イントロの地を揺るがすかというほどのベース音の再生もE3は充分再生能力を持つ。EX系は、出音が優しく上品だがさすがにこの迫力を伝えるのは苦しんでいる。10Proは、もともとこういうのを得意としているのでそつなくならしている。

 残念ながら音楽スピーカーでないとPCの再生能力では、この低音は解んない。


 楽器とボーカルの解像感の確認のため、
Home


 Long Time Gone

 音の分離は、流石にマルチドライバのE3、10Proに分がある。ただし、フルレンジ一発で鳴らし切ったEX系の音のまとまり感も素晴らしいため優劣はつけにくい。ぼくの好みから言うとまとまり感でEX-1000が優勢と言いたいところだが、E3はエイジングが済むと化けるかもしれないけど、今でも充分なまとまりなのでそんなに変わらないかもしれない。こればかりは経時変化なので明確な評価は出来ない。


 ライブの臨場感の確認のため
スタンダード・ライヴ


グリーン・チムニーズ

 これもどれを撮っても良い感じだけれど、臨場感はE3に分がある感じだ。ライブハウス特有の雑味が多く溢れるような音の波の表現は素晴らしい。トランペットの出音の切れも良く、シンバル系の表現も素晴らしい。

これも聴いた。


Acoustic boogie / Hino Kikuchi Quintet / Monk's dilemma


 今は、第一印象だけという感じだけれど、ダイナミック型、BA型のハイブリッドとして心配された音の相性問題はないと言いきれる見事なチューニングだと思う。

 特に低音信号だけに絞った為だと思うが、EX-1000ではフルレンジとして使われていたダイナミック型ドライバが、生き返ったようにウーファーとして唸り出したのには驚くばかりだ。ポップス系は特に相性が良い。

 まぁイヤホンでクラシックを聴く人はいないと思うけれど、そんな人にはEX-1000をお勧めする。

 ポップス系の電化サウンドを聴く人には、ドライブ感の豊かな表現に長けたE3をお勧めしたいところだ。

 ジャズやC&Wを聴く人には・・・自分で悩んでもらうしかないだろう。ぼくはE3でいいと思った。

  音の広がり感を云々する人もいるが、それはイヤホンの仕事ではないと思っているので評価しない。

 そうそうイヤホンのチップだけはサードパティのスポンジ製に変えている。付属してくる純正のウレタンのイヤーピースは、低音が全く出ない。装着感は劣るが、この交換は必須だ。交換しないと高価なイヤホンを使う意味が全くなくなってしまう。

0 件のコメント: