さて、購入したRX10です。
これは評判の良かったR100シリーズの機能拡張版です。1型センサに2000万画素です。かなり無理をしていますが、良い映りをします。素子の供給元ソニーの面目躍如ということになります。
焦点距離が10.4-37.1mm F1.8-4.9 から 8.8-73.3mm F2.8通しになりました。
35mm換算 28-100mm から 24-200mm に強化た点が一番目立ちます。
広角域はF1.8からF2.8に落ちましたけれど、実写上これはなんの影響もありません。望遠域が倍に伸び 明るさも倍以上明るいのですから、これはRX10の進化ととらえて良いのです。レンズの明るさは主として望遠側の手ぶれ問題を考えなければならないのです。暗いとシャッタースピードが遅くなり、必然的に手ぶれの確率が高まります。画角の点からも広角でボカしたいことよりも、準望遠域でボカしたいことが多いのです。広角は、その時の環境全てを記録しておきたい、主題が画面全体に広がっているなど、画面全域にピントを合わせる必要があり、必然的に明るくても絞り込むことになります。望遠は撮るべき主題がはっきりしていて、主題と背景の切り分け、主題を強調したい、主題以外を消したいと言うことが多いのです。その点でも望遠側の明るさを重視したいのです。
レンズにはフィルタがつきますが62mmです。
Eマウントの18-200と同じです。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
第一印象は、カメラを持って歩いていると言うより、レンズを持って歩いている印象が強いです。
筐体も鏡筒もプラ部品よりも金属部品を手に触れさせることにより高い質感を演出しています。惜しむらくは軽量すぎて高級感が感じられません。
操作系で目立つのは絞り環がレンズにあることです。普通は一眼でもダイアルにあることになれているでしょうから、しばしば戸惑かもしれません。ぼくの場合は、LUMIXのLEICAレンズがそうですから、あまり戸惑うことはないと思います。
露出補正ダイアルが別というのはトレンドなんでしょうかね・・・まぁ、モードごとに入れ替わったりするより専用にある方が戸惑わないかもしれません。ボタン類は最小限ですが、必要なものはあるので一般的には分かりやすいかとは思います。ぼくは絞り優先で撮ることがほとんどなので、このレイアウトは使いやすいと思います。ただ、ベテランの気の短い人はもっとボタンが欲しいでしょうね。
ピント環は、適度な粘り=グリス感がありしっとりとした高級感があります。絞り環はクリックありなしがスイッチで選べます。クリックありは一般的な感じで、なしはピント環と同じ感触です。これはクリック感があった方が操作しやすいでしょう。
ザッとメニューを見通した限りでは、一眼とほぼ同じ機能は備えています。シャッターはレンズシャッターだそうです。ほとんど、音はしませんショックもありません。非常に優秀です。
画質に関しては、この素子が優秀なのはRX100で実証済みなのでなんの心配していません。
ほとんどのユーザーの場合これ一台で全て完結してしまう完全な機械だろうと思います。
ぼくは、画角の使いやすさから動画用として使うことになると思います。
一般的なビデオカメラの高級機は、1/2.88型あたりを使って31.8-318.0mm相当です。こいつは1型で30mm-200mm相当デジタルズームすればその倍は伸びる計算になります。
なので、ハンディカムよりはだいぶボケかしやすいけれど、レンズ交換式ほどほど深度が浅く難しいということはないという感じです。ビデオのピントはギリギリまで追い込めませんのでこのあたりが妥当なのではないかと思います。
あえて、この優秀な機械に難癖をつけるとすると、速写性は考えていないという感じがします。
ズームが電動なのですが動作が遅めです。なので野鳥の撮影やワンコの走り回る姿をフレーミングすることはかなり難しいでしょう。そう言うものを狙うのならNIKON 1 + 1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6 などを手動ズーム使う方が良いと思います。
RX10 の AF、連写のスピードは常識的なくらいです。どちらかというとじっくりいい絵を撮りたいカメラという感じです。
そのうちFZ200 などとの比較テストをしてみましょうか・・・・
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