作った人たち曰く、「誰も作らなかったカメラ」ということです。
内容は動画の通りです。小型のミラーレスにフルサイズ入れちゃいました!ということだ。
正直言って、これは、だれも、まだ作りたくなかったカメラなのだと思います。
ある意味ソニーは気持ちの上で過去のくびきがないのでどんどんイケるのでしょうね。
もちろん、注目を集めるのはα7R 3640万画素でしょう。上位機種であるα99を大幅に上回る解像度です。
3600万画素とはいえ、フルサイズは素子の能力限界は、まだまだありますので余裕ですね。画素がここまで大きくなってしまうと縮小して使わざるを得ずあまり気にせずとも良いのではないでしょう。とにかく、フルサイズは、まだまだ解像度があがり6,000万画素くらいまでは余裕でゆくのでしょうが、ストレージ関係の負荷がかかりすぎるので、どこかで画期的な画像データの圧縮方が開発されない限り、ハードの転送能力の向上につれた進歩しかないでしょう。今後、4,800-6,000 と3年ごとくらいの間隔で上がってゆくのでしょうね。そのころには、余程、AFの精度が上がってないと等倍では使い物にならないでしょう。
AF
AFのほうはa7が一眼とミラーレスのハイブリッドという感じです。
実機をヨドバシの店舗触った感じでは三機種間のあからさまな違いは感じられませんでした。
シャッター
全てフォーカルプレーンシャッターなのだが、先幕を電子化できるか両方とも機械かの違いがある。a99とa7は電子式に代替可能。何故かa7Rだけが先後あとともに機械式だ。おそらくシャッターは同じものだけど、筐体がa99より小さく軽いので、音とショックの大きさを感じさせてしまう。これは、今時のカメラとしては失点だ。その点大きさが違うとは言え今年登場したマイクロフォーサーズの1/8,000のシャッターの方がはるかに優秀だ。今時、シャッター音はでかいほうが偉いなどと宣うひとはいないでしょうからね・・・マスコミに籍を置くようなヤツくらいかな。デカい落とさせて喜ぶのは。
誰もが指摘するレンズが足りないと言うことについては、aマウントのレンズを使うことで解消できる。ただ、Eマウントの手ぶれ補正はα伝統のボディ内手ぶれ補正からレンズへ移行している。これはボディの小型化のため仕方なかったのでしょう。なのでaマウントレンズが使えるとは言え手ぶれ補正の恩恵に甘えてきた身としては50mm以上は使いにくいだろうね。ぼくは、このレンズでaマウントのZAを使うことなどは考えられない。Sigma35mmも使わないだろうね。
電源・サイズ
ソニーのaマウントツアイスは、全てa7より重い。
このため、a7シリーズは本体の軽さという利点と、今すぐ使えるレンズで手ぶれ補正が効かないと言うことから、本来の特性通り軽快なスナップカメラとして使うのが最適と言うことになるでしょう。
a7で使うaレンズとしてなら以下のものだろうと思う。
現役のレンズでは、こいつがa7シリーズの利点を余すところなく伝えてくれるレンズだろうと思う。ぼくはミノルタのものしか持っていないが、本気出すならこのレンズが良いだろうと思います。ただ、こいつを開放で使うのは、至難の業だ。ピントが薄いのとその薄いピントを上手く見分けてゆくのは本当に難しい。ぼくはこわくてほとんどの場合絞ってしまう。正直に言うこいつの開放で上手く撮れたことはない。
35mm F1.4 G
外形寸法 最大径x長さ (mm)69mm×76mm
質量 約 (g)約510g
α7を首から提げるときは一番似合うと思う。 解像感も高く古い設計とは言え未だに良いレンズだ。
50mm F1.4
外形寸法 最大径x長さ (mm)65.5mm×43mm
質量 約 (g)約220g
入門用のレンズの位置づけだが、とんでもなくシャープなレンズがある。ちょっと足が長くなるがこいつだ。ボケ味までが上記二本のような上質さがあるかというとその辺はちょっと落ちる。でも、解像感は完全に上を行ってしまうすごさだ。仕上げはあくまで入門用だがいいものだ。
85mm F2.8 SAM
外形寸法 最大径x長さ (mm)70mmx52mm
質量 約 (g)約175g
あとは以下のようなところかと思うが・・・。
20mmという画角は、なかなか難しいレンズだ。ぼくは持っていない。
20mm F2.8
外形寸法 最大径x長さ (mm) 78mm×53.5mm
質量 約 (g) 約285g
ムリにズームを使うと言うことならこのレンズが良いのだろうけど、安いのでタムロンの同等品の方が良いかもしれない。
28-75mm F2.8 SAM
外形寸法 最大径x長さ (mm) 77.5mmx94mm
質量 約 (g) 約565g
と言うようなわけで、はじめてレンズシリーズの85mm以外はミノルタのキャリーオーバーだ。ズームもミノルタ時代にタムロンにOEMしたもの。
28mmはカタログから落ちてしまった。なに考えるんだ・・・・ってなにも考えていないのだろう・・・というより、売れないだけなんだろうね。これもミノルタのもの。
28mm F2.8
外形寸法 最大径x長さ (mm)65.5mm×42.5mm
質量 約 (g)約185g
と言うようなわけで、目をミノルタにまで伸ばせば使えるレンズはうんと増える。というのもソニーのレンズが使えないのはデジタル一眼レンズAPS-Cに注力していたためフルサイズがほとんどお留守になってたわけだけど、ミノルタレンズはデジタル一眼以前からのレンズなので全部フルサイズ対応と言うよりフルサイズ用のレンズなのだ。
ソニーにはつい最近まで24mmがなかった。αで24mmはミノルタを探すしかなかったんだ。
AF 24mm F2.8 New
大きさ・質量 φ65.5×44mm, 215g
28mmにはF2.0というのもある。でも、価格が少々高くなる。ぼくは28mm以下はズームでと言う考えなので高価なものはお勧めしない。このF2.8をお勧めする。
AF 28mm F2.8
大きさ・質量φ65.5×42.5mm, 185g
これは、ひょっとすると、上記、35mm F1.4 より似合うのは確実だ。絵も全体にカッチリ撮りたい写実指向の人はこっちを好む人も多いのだろうと思うが、あなたが芸術派であればF1.4に美点を見いだすでしょうね。
AF 35mm F2
大きさ・質量φ66.5×48.5mm, 240g
ズームを使うなら出来るだけレンジが広く明るめのを選びたいと思う。屋外で撮るのなら、これは結構活躍してくれる。
最大径x長さ (mm)72.5 x 83 質量 約 (g)295
これらのαマウントのレンズを使うとこういう風になる。
もう勘弁してくれよと言うほどの感じだけれど、デカいのは中にαマウントのAF機構が一式入っているミラー、AFセンサ、モーターなどだ。この機構の無いアダプタでも2万程度するからこのアダプタがディスカウント価格であるのは明らかだ。おまけに左の手のひらでマウントアダプタの出っ張りを上手い具合の乗るので操作性はできすぎなくらい良好だ。こんな面倒なことをしてくれるということにかんしてソニーは義理堅い会社だと思うよ。ほんと感謝している。
そんなわけでかっこ悪さに関して純正は突出しているが、格好良い方に出てもらおう。
コシナからはEFマウント用-Mマウントアダプタが用意される。
使用できるレンズは以下の通りだといいます。ライカ互換マウントのレンズは繋ぐだけなのだからどれでも使えるだろう。
日本の最新のフルサイズセンサで35mm画角そのままで撮れるのです。画期的なことでです。
今までも、マイクロフォーサーズやNEXシリーズでは使用できたが受光面積の違いから、1.5~2倍の倍率がかかっていた。これがそのまま倍率がかからず使えるのだ。特に待たれていたのは、歪曲の少ないビオゴンでしょうね。これらレンジファインダー用のレンズはコンパクトでアダプタをかませたところでそんなに大きくはならないのでa7にはよく似合うだろう。
Voigtlander Nokton Classic 35mm f1.4
と言うようなことで、カッコ良さに関しては、ライカマウントのレンズの方が断然カッコいい。カッコつけたい人はAFを諦めるべし!
などと・・・・・もうすっかり買う気になってるんですよね。
でも、まだ何故か踏ん張ってる。
2 件のコメント:
初めまして、拓磨稔と申します。
デジタルカメラの分解能はだいぶ限界に近づいてきたと思います。以下、認識違いがあるかもしれませんが、だいたいこんな感じで良いと思う話です。
可視光の波長が最大で600nm(=0.6μm)強なので、受光素子一つの大きさはこれより大きい必要があります。受光素子一つでは全ての色を扱うことができないため、三原色で別の受光素子を用います。一般に、イメージセンサーは三原色の受光素子をベイヤー配列にしているので、一画素は縦横二つずつ、合計四つのの受光素子から作られます。ですから、ベイヤー配列のイメージセンサーなら画素ピッチは可視光の最大波長の倍より小さくはできません。mmあたり500画素~700画素がベイヤー配列での理論限界でしょう。現実的にはより大きな受光素子が必要と思われます。3600万画素でmmあたりだいたい200画素(1画素5μm=5000nm)ですから、伸び代はそれほどないといえます。もちろん、なんらかのbreakthroughがあるかもしれません。
しかしそれ以前に、レンズの分解能(光の分解能?)も光の波長が限界になりますので、受光素子やイメージセンサーの限界もこれに縛られます。シリコンの格子定数という縛りで半導体製造の限界が見えてきているように、イメージセンサーも可視光の波長という縛りで限界が見えてきているのかもしれません。
mmあたり分解能200本の超微粒子モノクロフィルムとA28mm/F2.8を使い、F11で撮影してB1に引き伸ばしたことがあります。プリントを見たところフィルムの分解能が先に負けているだけでレンズの分解能はまだあると感じました。しかし、普及価格帯のズームレンズではレンズが先に負けてしまい、B2やB3でも輪郭が締まらずユルい絵になってしまいます。超微粒子モノクロフィルムでしか感じることができなかったレンズの限界をデジタルではお手軽に扱えるようになりました。これはとても嬉しいことです。
α900にA85mm/F1.4を付けてポートレート撮影をすることがあります。タテマエは背景を消すために、ホンネはレンズの性能を楽しむために、F1.4開放で使うことが多いです。数をこなしたいこともあり殆どAFで撮ります。仕事で撮っているわけではないので大量に撮って数枚のアタリに期待するという撮りかたです。ただ、AFの癖をできるだけ把握し、ボディ側もレンズ毎のピント微調整を最適にしておく必要があると思います。
初めまして、拓磨稔と申します。
デジタルカメラの分解能はだいぶ限界に近づいてきたと思います。以下、認識違いがあるかもしれませんが、だいたいこんな感じで良いと思う話です。
可視光の波長が最大で600nm(=0.6μm)強なので、受光素子一つの大きさはこれより大きい必要があります。受光素子一つでは全ての色を扱うことができないため、三原色で別の受光素子を用います。一般に、イメージセンサーは三原色の受光素子をベイヤー配列にしているので、一画素は縦横二つずつ、合計四つのの受光素子から作られます。ですから、ベイヤー配列のイメージセンサーなら画素ピッチは可視光の最大波長の倍より小さくはできません。mmあたり500画素~700画素がベイヤー配列での理論限界でしょう。現実的にはより大きな受光素子が必要と思われます。3600万画素でmmあたりだいたい200画素(1画素5μm=5000nm)ですから、伸び代はそれほどないといえます。もちろん、なんらかのbreakthroughがあるかもしれません。
しかしそれ以前に、レンズの分解能(光の分解能?)も光の波長が限界になりますので、受光素子やイメージセンサーの限界もこれに縛られます。シリコンの格子定数という縛りで半導体製造の限界が見えてきているように、イメージセンサーも可視光の波長という縛りで限界が見えてきているのかもしれません。
mmあたり分解能200本の超微粒子モノクロフィルムとA28mm/F2.8を使い、F11で撮影してB1に引き伸ばしたことがあります。プリントを見たところフィルムの分解能が先に負けているだけでレンズの分解能はまだあると感じました。しかし、普及価格帯のズームレンズではレンズが先に負けてしまい、B2やB3でも輪郭が締まらずユルい絵になってしまいます。超微粒子モノクロフィルムでしか感じることができなかったレンズの限界をデジタルではお手軽に扱えるようになりました。これはとても嬉しいことです。
α900にA85mm/F1.4を付けてポートレート撮影をすることがあります。タテマエは背景を消すために、ホンネはレンズの性能を楽しむために、F1.4開放で使うことが多いです。数をこなしたいこともあり殆どAFで撮ります。仕事で撮っているわけではないので大量に撮って数枚のアタリに期待するという撮りかたです。ただ、AFの癖をできるだけ把握し、ボディ側もレンズ毎のピント微調整を最適にしておく必要があると思います。
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