あそこに書いても物議を醸すだけだろうと邪魔臭くなってボツにした原稿です。
ぼくはもともとミノルタ党なので微妙です。
カメラから10年近く完全に離れたので、機材はいったん全部手放しましたが、α55あたりで復帰して、当初入手し出したレンズはミノルタからの引き継ぎ品ばかり、そして、最近はミノルタのものを積極的に買い戻しています。ツアイスは24mmをα77用に85mmをα99用に持っていますが、ほとんど使ったことがありません。残念ですが、肌に合わない。ミノルタの玉で高級Gレンズ以外でも、もともと生産数の少ない28mmF2.0、35mmF2.0、100mmF2.0や100mmF2.8Soft などは結構な値付けがされていますし、中古店ではなかなか手に入りにくくオークションでということになります。その筋では安定した評価を得ているのだと思います。描写には多少の解像度や各種収差の問題などは気にならないような気品があります。全てがそうだとは言いませんが標準以上の画角のGレンズクラスは、階調は豊かでありながらコントラストは高くないものが多く、線も細く繊細です。派手でバタ臭い昨今のレンズ、特にツアイスやパナライカ、ZDレンズなどとは一線を画した和風の淡泊な表現にたけたレンズとも言うべき描写力を持ちます。それでAFがが効くのです。一般受けはしないでしょうし、後の補正でその手の補正ができるようになった時代ではどうでもいいのかもしれません。しかし、カメラやレンズを愛する身としては数値で評価できる性能だけでなく、もっと別種の意味のある選択をしたいのです。日本の光学屋は数値比較に頼りすぎです。あまりにも安直。煎じ詰めれば、どのメーカーもみんな同じ絵になってしまいます。しっかりポリシーを持ったレンズ開発をし、その意図をしっかりと伝え共感してもらうそういう部分をあまりにもないがしろにして自滅への道を進んでいる感じがします。単純に数値だけなら、もはや自動計算で出来るわけです。なにを意図したのかもっと多くを語るべきだと思うのですが、どのサイトのどの紹介もそれほど語りたいことがないようです。もっと語りたいと言う欲求が出るほどのものを開発して欲しいものです。ユーザーもメーカーの宣伝用の謳い文句や数値比較を気にし過ぎ、はっきり言えば、もっと自分の目を育てて欲しいと思います。ソニーにも引き継がれていますが135STFを活かすためだけにでもαにはフルサイズのカメラが必要です。APS-Cでは、足が伸び過ぎ非常に使い辛いのです。そしてクロップされるのでせっかくのSTFの効果も捨てられてしまいます。この古いレンズは、本来フイルムで使いたいものですが、今やそういうわけにもいかない中で昨今の高解像度により見違えるほどに生き返ったと思っています。どのようなカメラであれソニーが選択肢を広げてくれることには感謝しています。今回の機械はRX1が出た時点で絶対あるだろうと思っていた(その筋なら誰でもそうだろうけど)機械なのですが、いざ出てみるとやっぱり驚きました。ファインダーのある点がグラッと来ます。イイカンジです。できれば買いたいと思いますが、ぐっと堪えてα99の後継機が3600万画素になるのを待ちたいと思います。その後継機にピント環と連動したファインダー像の拡大機能を搭載しなかったら、仕方ないふりをしてα7を買うのだと思います。これはミノルタ党の意地というようなところでしょうか。今後はオリンパスとの協業、ツアイスレンズ拡販戦略により、ますますミノルタ色は薄れるのは仕方のないことですが、ミノルタレンズが使える機械を提供してくれるだけで本当にありがたいことだと思っています。
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