2013/09/16

Panasonic Lumix GX7 を触ってきた。

パナソニックのミラーレス機の新型が出たというので、量販店で実機をチェックした。
全体の印象としては・・・手持ちの機材や今後の入手予定があるので微妙な感じだ。
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 一番気になるのはパナのGH3でおおいに不満の残るファインダーの使い勝手だ。
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 観察像の滲みなどは、対GH3比で、だいぶ見やすいと思った。多少アイポイントが左右にずれてもGH3の様に極端に画面1/3が滲んで見えないと言うことはない。構造上動画撮影時の両目を使うのも難なくこなせる感じだ。
 ただ、諸手を挙げて喜ぶほどではない。と言うのも、接眼、接触出来る面積が極端に狭く、接眼部でブレ防止をするというのはちょっと難しい。このコンパクトさだからこれ以上言うのはよそう。GH3にこのファインダーが間に合えば良かったのにね。
以下に競合機のスペックをあげておく。 ぼくは見やすさから言うとPEN5の外付けが一番好きだが、あの不格好な外付けスタイルは、いくら格好をかまわないぼくでも腰が引ける感じだ。
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GX7
ファインダー 方式 : LVF(ライブビューファインダー)、約276万ドット相当 可動式
視野率/倍率 : 約100%/約1.39倍(35mm判換算:約0.7倍)(-1m-1 50mm 無限遠時)
アイポイント/視度調整範囲 : 無限遠時:約17.5mm(-1m-1時) / -4.0~+3.0(dpt)

GH3
ファインダー方式 : 約174万ドットOLED(有機ELディスプレイ)
視野率 / 倍率 : 約100% / 約1.34倍(35mm判換算:約0.67倍)
アイポイント / 視度調整範囲 : 約21mm / -4.0~+4.0(dpt)

PEN5
表示画素数 : 約236万ドット
視野率 : 100% ファインダー倍率 : 約1.48倍(35mm版換算0.74倍)  * -1m-1時 : 50mmレンズ/無限遠
アイポイント 21mm * -1m-1


 問題のGH3のファインダーの光学系はこんな感じだ。

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 接眼部が凸レンズのむき出しの感じだ。この凸レンズと目までの距離が短いんだと思う。滲むのは虫眼鏡を正対せずに斜めから見たような状態になりやすいんだと思うんだよ。

 このような現象の出にくいGH2やOM-Dはこんな感じになってる。最終凸レンズから接眼部までの距離を稼ぎ、最終に保護ガラスを置いている。これは上記のような不具合が出ないようにしてるんだと思う。GH3でこれをやるとファインダーがかなり後ろに飛び出るのでそれを嫌ったのかもしれない。もしそうなら、本末転倒と言いたい。

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これも新機軸だ。ソニーのピーキングとほぼ同程度という感じか。感度はソニーの方が若干広そうだが、フォーサーズでもこの機械くらいの深度の方が良いのかもしれない。
 この機能は、カメラの背面モニター越しに動画を撮るときには非常に役立つ良い機能だと思う。一眼で撮る意味が薄れるが、若干絞り気味にしてピーキングされる真ん中あたりに被写体を持ってくるだけでかなりの精度が出るだろう。
 しかし、かくいうぼくもまだこの機能は使ったことがないが、次回はソニー機で使ってみようと思う。問題はライブハウスなどの暗い環境で果たして機能するかどうかだね。
GX7MF2
以下は、GH3より多少リファインされている感じだ。
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GX7MF3
 この機械は、スペックでは部分的に最上位機種のGH3を上回る性能を持つ。明るい単焦点が増えてきたので1/8000のSSもおおいに活きるだろう。

 小型軽量が売りの完全に被るオリンパスのOM-DやPEN5と併用する手はない。どれか一つだけで良いだろうと思う。

 GH3はどうかというと、動画を撮るのであればGH3が性能で他を圧倒しているのでGH3+GX7の両刀使い、静止画だけならGX7だけでも良いと思う。

 まぁ、ぼくの使い勝手だけのインプレはそんな感じだ。絵に関しては、最近ほとんど関心が無くなってしまった。結局、どれで撮ってもほとんど差の無い優秀な絵だ。

 で、結局、この機械を買うのかと聞かれたら・・・困るだろうね。

 確かに悪くはない機械だ。でも、買うほど気に入ったか?と言われると困ると言うのが正直なところだ。今、一歩、なにかLumix独自の魅力を作り出して欲しいものだ。

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