2013/09/18

古いヤツだとお思いでしょうが・・・世の中ローパスレスブームなのか?

Nikon のD800E が発売されて以来、ちょっとしたローパスレスブームだね。

そりゃ、邪魔なフィルタが無くなるってんだから、無くなるのならメーカーは大喜びだろう。・・・でも、無くなっちゃったと言うほど単純ではないらしい。

D800とD800Eの比較サンプルちゅうのもあちこちにあるけれどよく分かんねぇほどの差だ。明らかに分かるのはモアレが出ちゃった場合。でも、どうだろうそんなのはある程度予測して危ないときは色々撮っとくってぇのが筋だとは思うけれど、あんまり出やすいのはなかなか回避出来ない。あった方がええのじゃないの?って思うんだけど・・・・他の人が考えることは、なんかよく分かんないや・・・。

邪魔だと言えば、レンズの保護フィルタ。

ぼくはレンズ買うと同時に装着している。ぼくもカメラに装着してレンズに触ることはほとんど無いけれど、レンズ交換の時に触っちゃうことがある。基本的にレンズの表面に触ることが嫌いなので裏面にもつけられるのならつけたいと思うほどだ。これもダメだという神経質な人がいる。難儀なことだ。

オリンパスやソニーなんかは撮像素子の前面にローパスおいてその前にまだ夾雑物をおいてAFやゴミ除けにつかってる。

これがダメだという人がいてこれがまた五月蠅い。大抵は他のメーカーのカメラを使ってる人だ。そんなの分かって使ってんだから放っといてくれれば良いのだけれど、とにかく五月蠅い。


と言うわけで、そのぼくの愛する夾雑物の紹介をしておこう。

【レポート】オリンパスEシステムの「ダストリダクション」思想 デジカメWatchより

これは、オリンパスのゴミ取りね。

フイルムの頃は1枚撮るごとにフイルムを巻き上げたのでこんなこと気にする必要はなかった。阻止にゴミがついてると絞った時などはよく目立つ。ピーカンの青空などてきめんだ。そこでオリンパスは素子の前に薄膜をおいてブルブルさせて落としちゃおうという戦略に出た。

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これだけのものを密封ユニットとしているのがミソだ。こいつはよく効く。


ソニー・トランスルーセントミラーの秘密に迫る――「α55」開発者インタビュー MONOistより

これがなけりゃ、αシステムはソニーのものと胸を張れなかっただろうというアイデンティティとも言うべき技術だった・・・だったのだ。

どっちにしても、ミラーがあるのだけど普通の一眼はファインダー像を見るためにあるけれど、ソニーのミラーはAFのためにある。ソニーのカメラは光学ファインダーを使わないと言うことを決めたので基本はミラーが要らないんだね。ソニーのミラーはほとんど透明のミラーを置いてかすかに分岐した光で常時AFを使うようにしているのがミソだ。このおかげで他社のモニター撮影がバカにしてるのかという使用感レベルの時にファインダーで撮影するのと同等の早さを実現した。ぼくはモニター撮影しないからそんなのどうでもいいのだけど、そのぼくがソニー機の考えを支持しているのはこれのおかげでミラーショックがないからだ。シャッターを押したときのショックがシャッターのものだけなんだ。普通の光学ファインダー機はシャッターとミラーの上げ下げの二つのショックが重なる。ニコキヤのプロ用高級機のその音が良いなんて宣う人もいるが、ぼくはシャッターのショックだけでさえ嫌だ。今みたいに高解像度だとそのショックでブレるんだ。ピントの合ってないのとブレてるのがあとで分かったときほど落ち込むことはない。

なので、今ぼくが一番期待している技術が像面位相差AFと電子シャッターだ。これで嫌なシャッター関連の嫌な音やショックから開放されるんだからこんな喜ばしいことはない。現にiPhoneなどにはミラーもシャッターもない。シャッターもミラーも苛酷な労役に耐えている部品なのでカメラの寿命も一気に延びることになるだろう。

でもね、ミラーレス+電子シャッターの組み合わせ技術は諸刃の剣でカメラというノウハウの塊のような精密機械を製造する敷居を一挙に引き下げることになる。電気自動車と全く同じことがここでも起こると言うことだ。この分野の生き残り戦略は熾烈を極める。

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ソニーは像面位相差AF技術の確立でこの技術ともお別れするようだ。ちょっと勿体ない気はするけれど、ぼくも部品点数が減ることは信頼性の向上に大きく寄与することぐらいは分かるので反対しない。

と言うようなわけで、政治信条、信仰に関しては極めて原理主義的なぼくではありますが、便利で使える機能なら何でもいいやと極めて鷹揚で大きな気持ちを持っているのです。

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