ここしばらく、騒いでいた「風立ちぬ」公開の土曜日最初の上映でみてきました。
下はプラモデルのパッケージではない。
ネクタイのパッケージなんだ。
ぼくは、この企画自体に敬意を表するつもりで装束を整えて初日初回の上映に挑みました。
グッズはさり気ないもの良い感じなので買っちゃいました。下敷きはマットなので光学マウスのパッドとしても使えます。右からパスケース、携帯入れ、ポーチだそうです。少し中綿が入った柔らかい感じです。書類ケースもありましたが 少し大きいですけれど iPad などを入れるのに良いかもしれません。
ジブリ&夏休みということですが、お子様用の映画ではありません。
個人的には、漫画は、もはやモデルグラフィックスは購読していないので、全然読んでなかったのですが、ほぼ思い通りの映画でした。
まぁ、堀越の個人史と堀辰雄を読んでると予測できることではある。ベタベタな純愛物語です。
マニアックなものを過剰に期待してもいけません。宮崎個人の作品の作品ではなく、あくまでジブリの作品です。
でも、ぼくはいいところに落としたんじゃないかと思います。
ぼくは、充分満足な映画でした。
ネタバレしてしまいそうなので、詳しくはもう少し立ってからにしたいと思います。
宮崎も事前に自作を見て号泣したという話が出ていたが、やはり、涙腺の弱い方はハンカチが要ります。ぼくは思わず声を漏らしそうになって抑えるのに大変でした。
今、入手しやすい書籍としては以下のものがあります。
作品名:風立ちぬ 著者名:堀 辰雄 青空文庫
三冊の彼の自書の中では最も読みやすく一般的。
事前のプロモーションでは、堀越が零戦の設計者であると言うことが強調されたが、前に書いた様に九六式それも試作段階のものが機械としては主役だった。これは、その通りだと思う。九六式と言っても一般の認知度が低すぎるので零戦と言ったのだろう。ぼくも九試単戦が主役で良いと思う。ちなみに堀越は、戦後国産初の旅客機YS-11の開発も行っている。その後、ぼくたちは、本格的な飛行機を持ち得ていない。
ぼくがこの映画で一番見はまったのが、この九試単戦のテスト飛行のシーンだ。
話の展開上特にどうというエピソードではない。でも、本当に見はまった。
美しすぎると思った。
でも、それで良いではないか。
まず、確固たるイメージがあったのだろう。
描画もいつものタッチで、リアルとはほど遠い。適当と言えばそれまでの絵だ。
この部分は自分でおこしたのではないだろうか?
これを実体化するまでにどれだけの努力をしたのかぼくには計り知れない。
ここで、宮崎は、本当に良い仕事をしたと思う。
あと、背景はいつもと同じと言えばそうなんだど、大正、昭和の雰囲気をよく実体化しているのではないかと思う。ぼくはしばらくこのイメージに引きづられそうだ。地震の前の車窓からの風景があまり現実感がなかったので・・・?だったけど・・・そんなことはすぐ忘れてしまった。美術系もいつもながらほれぼれする良い仕事だと思った。
群衆の描写もよく手間暇掛けた。情報量の多さは、最近の映画並みだけど、お手軽なCG処理ではない。仔細に追うのは到底不可能だ。
色指定もいつものようによく行き届いていて、今回の作品を一層引き立てている。主旋律は、ポスターの半分を占めるあの空の色だ。これも並の仕事ではない。
九六式戦闘機については文献が少ない中、雑誌ではあるが次の新刊が濃い。
堀越二郎零戦への道 2013年 08月号 (2013/7/11)
以下、上記雑誌より。
下の機体は堀越が初めて設計主務者として、設計した七試艦上戦闘機。試作一号機の飛行テスト中尾翼が破損し墜落した。この機体は、結局、採用されなかった。
劇中では、この機体のことをアヒルと呼んでいたが、まぁ、当時の技術の限界だったんだろうね。九試単戦と比べると翼が厚いし足もどうしょうもない。忸たる思いだったろうと思うわなぁ・・・。
堀越が設計し後に九六式艦上戦闘機として採用される機体。逆への字に折れたな翼が特徴的だがこれは九試単座一号機のみで後の機体は、普通の平坦な翼になります。足については、引き込み脚が登場しだした頃なんだけど、引き込み脚にした場合の重量増と秤に掛けて結果この形にしたんだ。九六式は、零式艦上戦闘機に直接繋がる航空機史上劃期となる機体なんです。空戦性能は時代を大きく超えるもので零戦登場後も搭乗員の間では空戦性能は九六式が優位と言われました。
まぁ、宮崎は異形・下手物が好きなので、この機体を選ぶのは当然だね。でも、ぼくはガル翼は美しくないので嫌いだ。
今年の夏は「ひこうき雲」が気になりそうです。
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