2016/04/22

ロシア政治経済ジャーナル 【RPE】★アメリカは、日本を北朝鮮、中国征伐に利用するか? - 北野幸伯氏

 
rosia
以下リンク先より引用
★アメリカは、日本を北朝鮮、中国征伐に利用するか?(北野幸伯氏)

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


読者のMさまから、興味深いメールをいただきました。
↓


<北野幸伯 様

初めてメールをしたためております。

いつもRPEジャーナルを
深い興味とともに感嘆をもって
拝読させて頂いています。

私は全くの素人で政治にも疎く、
メルマガなどで読む程度の知識しかありませんが、
今日いつものように拝読していて
さらにいつも以上の危惧を感じてしまい、
不安にも駆られて宜しければ聞いて頂けるだけでもと、
こうしてキーを叩いております。 いきなりですが、 トランプ氏の3つの発言について、 あれはこの先,日本と中国もしくは北朝鮮とを (代理)戦争を実際にさせることを目指しているのでは ないんでしょうか。 相手が北朝鮮となったとしても、当然中国もそのバックに着きますし、 そうやって中国の国力を弱まらせる、 あるいは世界他国から非難させるなどに向かわせるため、 日本が彼らと戦争しやすく、しかもそうなってももう、 アメリカが直接関わらなくて済む体制を整えて アメリカが何のダメージもなく 中国を弱体化させるシナリオとなっているような気がします。 (中略) どうでしょう。 アメリカがそうと決めて、この先その方に進ませれば、 日本なんてあっという間に手のひらで転がされて、 リアルの戦争にまっしぐら、なんてなりそうな気がします。 (以下略)  > 全文は、「おたよりコーナー」で掲載させていただきます。 Mさんが7年間アメリカに住んで感じたことなどが書かれてい て興味深いです。 是非ご一読ください。 さて、 <日本と中国もしくは北朝鮮とを(代理)戦争を実際にさせるこ とを目指しているのではないんでしょうか。> <アメリカが直接関わらなくて済む体制を整えて アメリカが何のダメージもなく 中国を弱体化させるシナリオ> とのことです。 つまり、「アメリカは直接戦わず、日本を中国、北朝鮮にぶつける」 というのです。 これ、「善悪論」は抜きにして、「大いにありえる」といえるでし ょう。 アメリカが悪い国だからではありません。 「そういうもの」なのです。 ▼「バランシング」と「バックパッシング」とは? ここにA国がいます。 B国が経済力と軍事力を増し、大いなる脅威になってきました。 A国は、「B国を叩こう」と決意していますが、この時大きく二つ の方法があります。 一つは、「バランシング」(直接均衡)と呼ばれる方法。 これは、A国が主導権をもって、B国を叩くのです。 国内では軍事力を増強し、国際社会では「反B国同盟」「B国包囲 網」形成を主導します。 もう一つは、「バックパッシング」(責任転嫁)と呼ばれる方法。 これは、自分で戦いを主導せず、「他の国とB国を戦わせる」ので す。 たとえば、A国がB国をつぶすために、C国やD国を使ってB国を 叩かせる。 Mさんが心配されている、 「アメリカは、日本を中国や北朝鮮と戦わせるのではないか?」 というのは、 「アメリカは、日本をバックパッシングするのではないか?」 といいかえることができます。 ところで、大国は、自分が中心になって戦う「バランシング」と、 他国に戦わせる「バックパッシング」、 どちらを好むのでしょうか? これ、他国に戦わせる「バックパッシング」を好むのです。 世界でもっとも尊敬されているリアリストの権威ミアシャイマー・ シカゴ大学教授は、なんといっているか? <事実、大国はバランシングよりも、 バック・パッシングの方を好む。 なぜなら責任転嫁の方が、 一般的に国防を「安上り」にできるからだ。> (大国政治の悲劇 229p) どうですか、これ? 「日本はもっと金をだせ!」 「韓国はもっと金をだせ!」 「NATOはもっと金をだせ!」 と叫んでいるトランプさん好みのセオリーではありませんか? 「大国は、バックパッシングの方が好き。 なぜなら、そっちの方が『安い』から」(!)だと。 これを、アメリカ、中国とアジア諸国の関係にあてはめてみましょう。 「アメリカは、直接中国や北朝鮮と対峙する(バランシング)より、 日本、韓国をぶつける(バックパッシング)の方を好む。 なぜなら、そっちの方が『安上り』だからだ」 となるでしょう。 つまり、Mさんの懸念は、「常識的にありえる」のです。 繰り返しますが、これは「アメリカが悪い国だから」ではありま せん。 「どこの国もやっていること」なのです。
引用終わり。
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