2013/12/30

α7 革ケース 型紙デザイン 決定

 お昼休みに型紙をデザインしてました。

 まだ、フチの縫い上げをするのか厚い革でいくのかは未決定。

 でも取り敢えずやったことないので縫い線の簡単シンプルなデザインに決定。

 で、型紙作りました。

IMG_5022

 

 こんな感じですね。前回もう少し複雑な形状でしたがそれをシンプル化。

 保護カバーなのでなるべく包みたい。そして見えないと寂しいのでα7のロゴが見えるようにしました。

IMG_5023

 

 袴の部分の寸法が足りませんでした OTL

IMG_5024

 複雑なのでボツになった図面。

IMG_5025

 今日はそんなとこまでです。

 市販品もボチボチ出始めました。急がねば

 自作・スクラッチの値打ちは製品化までです。 ・・・・ (>_<。)


これはカッコいいね。グリップの要らぬお世話の凸凹もないから良い感じ。

New Gariz XS CHA7OR Genuine Leather Half Case Orange for Sony A7 Sony A7R   eBay (1)

New Gariz XS CHA7OR Genuine Leather Half Case Orange for Sony A7 Sony A7R   eBayNew Gariz XS CHA7OR Genuine Leather Half Case Orange for Sony A7 Sony A7R   eBay (2)

これも良い感じだけど、グリップ出してるよなぁ・・・

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 これもグリップむき出しだよなぁ・・・使いにくいと思うけどこのグリップ。

Genuine Real Leather Camera Case Bag for Sony A7 Sony A7R Half Case 10 Colour   eBay1767067_m

2013/12/29

『インチキせずにPhotoshop CS6を 33,000円』で入手できるそうです。

 うちの adobe suite もこうしなくなって何年か・・・OSのバージョンもあがってしまって使えないし、サポートも切れてるだろう。

 イラレなんかはベクターはこれでしか書けない体になってるんだけど、でも高いんだよね・・・でドンドン使わなくなってしまいました。

 でも、正規ルートで新品でこの価格なら良いのではないかと思いますね。

 そうか・・・こういうのを受講すれば学生身分なのか・・・・期間限定だけどね・・・。

革製品製作 店主激闘ブログ  インチキせずにPhotoshop CS6を 33,000円で入手した (1)

2013/12/28

ハンズでお買い物

 一昨日の出張の帰りに買い物してきました。
 こないだから革細工をしようと思ってて、どこで買うのか?わかんないのでこういうときは一時のこと考えるとメチャ力が落ちてるとは言え取り敢えず東急ハンズに行くことです。八重洲の大丸の上のハンズに寄ってみると少しだけ工具が置いてありましたので他では手に入りにくいものだけ買ってきました。革は置いていませんでした。
 針とか糸とか縫い穴空けるための道具とか包丁とか革のワックスとか仕上げ用の染め絵の具とかを買ってきました。
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 たいていの小細工用の道具は揃ってるのですが、使えそうなものを拾ってきた。デバイダとか鉄筆状のスパチュラとかポンチとか
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 まぁ、ボチボチ、チマチマやってみますわ・・・

『炎える母』 宗 左近

 まず、靖国などへ行く前に、自分の足下で亡くなり、無視され続けた人達、断腸の思いに焼き焦がされ生き地獄に住みつづけることを余儀なくされた人達に思いをはせよと言いたい。
 著者の目からは、血の涙が止めどなく溢れ、毛穴からも血の汗が滲み出している。
 

炎える母 (愛蔵版詩集シリーズ)

宗 左近 (著) 宗左近さんの詩の捨て身で描かれている静かさ より引用
走っている 
宗左近
走っている
火の海の中に炎の一本道が
突堤のようにのめりでて
走っている
その一本道の炎のうえを
赤い釘みたいなわたしが
走っている
走っている
一本道の炎が
走っているから走っている
走りやまないからはしっている
わたしが
走っているから走りやまないでいる
走っている
とまっていられないから走っている
わたしの走るしたを
わたしの走るさきを
焼きながら
燃やしながら
走っている走っている
走っているものを追いぬいて
走っているものを突きぬけて
走っているものが走っている
走っている
走って
いないものは
いない
走っていないものは
走っていない
走っているものは
走って
走って
走って
いるものが
走っていない
いない
走って
いたものが
走っていない
いない
いるものが
いない
母よ
いない
母がいない
走っている走っていた走っている
母がいない
母よ
走っている
わたし
母よ
走っている
わたしは
走っている
走っていないで
いることが
できない
ずるずるずるずる
ずるずるずる
ずりぬけてずりおちてすべりさって
いったものは
あれは
あれは
すりぬけることからすりぬけて
ずりおちることからずりおちて
すべりさることからすべりさって
いったあの熱いものは
ぬるぬるとぬるぬるとひたすらぬるぬるとしていた
あれは
わたしの掌のなかの母の掌なのか
母の掌のなかのわたしの掌なのか
走っている
あれは
なにものなのか
なにものの掌の中のなにものなのか
走っている
ふりむいている
走っている
ふりむいている
走っている
たたらをふんでいる
赤い鉄板の上で跳ねている
跳ねながらうしろをふりかえっている
  母よ
  あなたは
  炎の一本道の上
  つっぷして倒れている
  夏蜜柑のような顔を
  もちあげてくる
  枯れた夏蜜柑の枝のような右手を
  かざしてくる
  その右手をわたしへむかって
  押しだしてくる
  突きだしてくる
わたしよ
わたしは赤い鉄板の上で跳ねている
一本の赤い釘となって跳ねている
跳ねながらすでに
走っている
跳ねている走っている
走っている跳ねている
一本道の炎の上
母よ
あなたは
つっぷして倒れている
夏蜜柑のような顔を
炎えている
枯れた夏蜜柑の枝のような右手を
炎えている
もはや
炎えている
炎の一本道
走っている
とまっていられないから走っている
跳ねている走っている跳ねている
わたしの走るしたを
わたしの走るさきを
燃やしながら
焼きながら
走っているものが走っている
走っている跳ねている
走っているものを突きぬけて
走っているものを追いぬいて
走っているものが走っている
走っている
母よ
走っている
炎えている一本道
母よ

以下 四天王寺小説道場 さんより引用

「走っている その夜14)」
 前段略
 一本道の炎の上
 母よ
 あなたは
 つっぷして倒れている
 夏蜜柑のような顔を
 炎えている
 枯れた夏蜜柑の枝のような右手を
 炎えている
 もはや
 炎えている
 炎の一本道 後段略

 「炎のなかの白」
 前段略
   ワタシハハハヲオキザリニシタ
 母が両腕をひろげてさしのべると
 すばやく炎はその裸体のすべてでまつわりついた
 母が呻いて身をくねらすと炎の裸体は
 青く喘いで透明な血の管を耀わせた
 わたしの閉じた瞼の裏でそれは瞼を震わせて
   ワタシハハハヲオキザリニシタ 後段略

 「骨を焼く」
 母の焼けてしまった身体を
 焦げた丸ごとの鰹みたいになってしまった身体を
 なぜ人々はもう一度焼かねば気がすまないのだろうか
 わたしはもちろん拒絶するしかし身をもって
 鰹みたいに口をとがらせて死にたえている母の身体に
 すがりつきかきいだけなかったわたしだから
 わたしは顔中をデスマスクとるための石膏のように
 全面埋めつくした白い繃帯の下にかくれて
 そこにしのびこんでくる青い闇のなかに息をつめ
 その必要もないのに更に目をきつくとじて
 (いまさら何を見たくないというのかおのれの生命を
 わかち与えたものを生きながら焼いてなめつくして
 青白くも鱗粉にまみれた炎の舌をおのれのない心の
 かわりに見てしまった夜があけない光のなかに)
 ガチガチ歯が鳴り出そう鳴り出そうとするのをただ
 こらえることでわたしはわたしをいっぱいにしている
 ああ母はもういないのだいないのだわたしが少しだけ余分に
 この世のなかにいようとしたそのためだけに
 母のなかの炎は母のそとの炎と一緒になって
 燃え出ていってしまったのだからわたしのなかの炎まで
 招きよせていってしまったのだからわたしはこんなに
 ガチガチ歯と心を鳴らして冷えていこうとしているのか
 後段略
 「呪ってください」
 母よ呪ってください息子であるわたしを
 あなたを生きながら焼いたことをではなく
 あなたを生きながら焼いたにもかかわらず
 そのことのために生きながら焼かれていないわたしを
 今度はわたしを当然生きながら焼いてくれなければならない
 はずのものである神みたいなものあるいは
 あなたの信仰している仏みたいなもの
 審きのなさを収めて静もりかえっている白々しい白内障の空を
 呪ってください審きのないからには母よ
 後段略


『春と修羅』 無声慟哭 宮沢賢治

永訣の朝

けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
うすあかくいつそう陰惨な雲から
みぞれはびちよびちよふつてくる
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
青い蓴菜のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがつたてつぱうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
蒼鉛いろの暗い雲から
みぞれはびちよびちよ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになつて
わたくしをいつしやうあかるくするために
こんなさつぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまつすぐにすすんでいくから
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
はげしいはげしい熱やあへぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
 銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
……ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまつてゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまつしろな二相系をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらつていかう
わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
Ora Orade Shitori egumo)
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびやうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまつしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
   (うまれでくるたて
    こんどはこたにわりやのごとばかりで
    くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになつて
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

一九二二、一一、二七

 

松の針

  さつきのみぞれをとつてきた
  あのきれいな松のえだだよ
おお おまへはまるでとびつくやうに
そのみどりの葉にあつい頬をあてる
そんな植物性の青い針のなかに
はげしく頬を刺させることは
むさぼるやうにさへすることは
どんなにわたくしたちをおどろかすことか
そんなにまでもおまへは林へ行きたかつたのだ
おまへがあんなにねつに燃され
あせやいたみでもだえてゐるとき
わたくしは日のてるとこでたのしくはたらいたり
ほかのひとのことをかんがへながら森をあるいてゐた
((ああいい さつぱりした
    まるで林のながさ来たよだ))
鳥のやうに栗鼠のやうに
おまへは林をしたつてゐた
どんなにわたくしがうらやましかつたらう
ああけふのうちにとほくへさらうとするいもうとよ
ほんたうにおまへはひとりでいかうとするか
わたくしにいつしよに行けとたのんでくれ
泣いてわたくしにさう言つてくれ
  おまへの頬の けれども
  なんといふけふのうつくしさよ
  わたくしは緑のかやのうへにも
  この新鮮な松のえだをおかう
  いまに雫もおちるだらうし
  そら
  さはやかな
terpentineターペンテインの匂もするだらう

一九二二、一一、二七

 

無声慟哭

こんなにみんなにみまもられながら
おまへはまだここでくるしまなければならないか
ああ巨きな信のちからからことさらにはなれ
また純粋やちひさな徳性のかずをうしなひ
わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまへはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往かうとするか
信仰を一つにするたつたひとりのみちづれのわたくしが
あかるくつめたい精進のみちからかなしくつかれてゐて
毒草や蛍光菌のくらい野原をただよふとき
おまへはひとりどこへ行かうとするのだ
  (おら おかないふうしてらべ)
何といふあきらめたやうな悲痛なわらひやうをしながら
またわたくしのどんなちひさな表情も
けつして見遁さないやうにしながら
おまへはけなげに母に訊きくのだ
  (うんにや ずゐぶん立派だぢやい
   けふはほんとに立派だぢやい)
ほんたうにさうだ
髪だつていつそうくろいし
まるでこどもの苹果の頬だ
どうかきれいな頬をして
あたらしく天にうまれてくれ
((それでもからだくさえがべ?))
((うんにや いつかう))
ほんたうにそんなことはない
かへつてここはなつののはらの
ちひさな白い花の匂でいつぱいだから
ただわたくしはそれをいま言へないのだ
   (わたくしは修羅をあるいてゐるのだから)
わたくしのかなしさうな眼をしてゐるのは
わたくしのふたつのこころをみつめてゐるためだ
ああそんなに
かなしく眼をそらしてはいけない

一九二二、一一、二七

 註
*あめゆきとつてきてください
*あたしはあたしでひとりいきます
*またひとにうまれてくるときは
 こんなにじぶんのことばかりで
 くるしまないやうにうまれてきます
*ああいい さつぱりした
 まるではやしのなかにきたやうだ
*あたしこはいふうをしてるでせう
*それでもわるいにほひでせう

 

風林

  (かしはのなかには鳥の巣がない
   あんまりがさがさ鳴るためだ)
ここは艸があんまり粗あらく
とほいそらから空気をすひ
おもひきり倒れるにてきしない
そこに水いろによこたはり
一列生徒らがやすんでゐる
  (かげはよると亜鉛とから合成される)
それをうしろに
わたくしはこの草にからだを投げる
月はいましだいに銀のアトムをうしなひ
かしははせなかをくろくかがめる
柳沢やなぎさはの杉はコロイドよりもなつかしく
ばうずの沼森のむかふには
騎兵聯隊の灯も澱んでゐる
((ああおらはあど死んでもい))
((おらも死んでもい))
  (それはしよんぼりたつてゐる宮沢か
   さうでなければ小田島国友
      向ふの柏木立のうしろの闇が
      きらきらつといま顫へたのは
      Egmont Overture にちがひない
   たれがそんなことを云つたかは
   わたくしはむしろかんがへないでいい)
((伝さん しやつつ何枚 三枚着たの))
せいの高くひとのいい佐藤伝四郎は
月光の反照のにぶいたそがれのなかに
しやつのぼたんをはめながら
きつと口をまげてわらつてゐる
降つてくるものはよるの微塵や風のかけら
よこに鉛の針になつてながれるものは月光のにぶ
((ほお おら……))
言ひかけてなぜ堀田はやめるのか
おしまひの声もさびしく反響してゐるし
さういふことはいへばいい
  (言はないなら手帳へ書くのだ)
とし子とし子
野原へ来れば
また風の中に立てば
きつとおまへをおもひだす
おまへはその巨きな木星のうへに居るのか
鋼青壮麗のそらのむかふ
 (ああけれどもそのどこかも知れない空間で
  光の紐やオーケストラがほんたうにあるのか
  …………此処こごあ日ひあ永なあがくて
一日いちにぢのうちの何時いづだがもわがらないで……
  ただひときれのおまへからの通信が
  いつか汽車のなかでわたくしにとどいただけだ)
とし子 わたくしは高く呼んでみようか
((手凍かげえだ))
((手凍えだ?
  俊夫ゆぐ凍えるな
  こなひだもボダンおれさ掛げらせだぢやい))
俊夫といふのはどつちだらう 川村だらうか
あの青ざめた喜劇の天才「植物医師」の一役者
わたくしははね起きなければならない
((おゝ 俊夫てどつちの俊夫))
((川村))
やつぱりさうだ
月光は柏のむれをうきたたせ
かしははいちめんさらさらと鳴る

(一九二三、六、三)

 

白い鳥

((みんなサラーブレツドだ
  あゝいふ馬 誰行つても押へるにいがべが))
((よつぽどなれたひとでないと))
古風なくらかけやまのした
おきなぐさの冠毛がそよぎ
鮮かな青い樺の木のしたに
何匹かあつまる茶いろの馬
じつにすてきに光つてゐる
   (日本絵巻のそらの群青や
    天末の turquoisタコイス はめづらしくないが
    あんな大きな心相の
    光の環くわんは風景の中にすくない)
二疋の大きな白い鳥が
鋭くかなしく啼きかはしながら
しめつた朝の日光を飛んでゐる
それはわたくしのいもうとだ
死んだわたくしのいもうとだ
兄が来たのであんなにかなしく啼いてゐる
  (それは一応はまちがひだけれども
   まつたくまちがひとは言はれない)
あんなにかなしく啼きながら
朝のひかりをとんでゐる
  (あさの日光ではなくて
   熟してつかれたひるすぎらしい)
けれどもそれも夜どほしあるいてきたための
vagueバーグ な銀の錯覚なので
  (ちやんと今朝あのひしげて融けた金の液体が
   青い夢の北上山地からのぼつたのをわたくしは見た)
どうしてそれらの鳥は二羽
そんなにかなしくきこえるか
それはじぶんにすくふちからをうしなつたとき
わたくしのいもうとをもうしなつた
そのかなしみによるのだが
   (ゆふべは柏ばやしの月あかりのなか
    けさはすずらんの花のむらがりのなかで
    なんべんわたくしはその名を呼び
    またたれともわからない声が
    人のない野原のはてからこたへてきて
    わたくしを嘲笑したことか)
そのかなしみによるのだが
またほんたうにあの声もかなしいのだ
いま鳥は二羽 かゞやいて白くひるがへり
むかふの湿地 青い蘆のなかに降りる
降りようとしてまたのぼる
  (日本武尊の新らしい御陵の前に
   おきさきたちがうちふして嘆き
   そこからたまたま千鳥が飛べば
   それを尊のみたまとおもひ
   蘆に足をも傷つけながら
   海べをしたつて行かれたのだ)
清原がわらつて立つてゐる
 (日に灼けて光つてゐるほんたうの農村のこども
  その菩薩ふうのあたまの容かたちはガンダーラから来た)
水が光る きれいな銀の水だ

((さああすこに水があるよ
 口をすゝいでさつぱりして往かう
 こんなきれいな野はらだから))

(一九二三、六、四)

2013/12/27

Sony Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 近景テスト

 引き続き、近景のテストです。

 いつもの狛犬さんはお祭りの後始末が出来て無くてテントの中でしたので別の狛犬さん。こちらは背景が秋の台風でメチャクチャになりましたのでテストになりません。無いよりましという感じです。まぁ、いつもの狛犬さんが元に戻ったらまたやるでしょう。

 Planar 2/50 ZMも、一眼の1.4/50のものよりもボケ味のイヤ味がすこし少ないと思います。Sonnar もまずまず良い感じです。これなら常用可能でしょう。ただ値段なりの値打ちがあるかというと疑問ですね。Minolta 50/1.4 は中古の程度の良いものがゴロゴロしてますので、コスパはそちらがうんと良いでしょうね。Aマウントの50mmのボケ味の優秀さでは、先日重さデカさに負けて手放したシグマの 50/1.4 を凌ぐものはないでしょう。絵も端正で上品で大変優秀でした。ピントの薄さは尋常ではなく気軽に開放を使えると言う威感じはしませんでしたけどね。あれも、じっくり撮るための特別なレンズだと思います。

 今回はマクロまで含めていませんが、正確な描画という点についてはマクロの方が上だと思いますが、そのような正確な複写が必要な局面というのは普通ありません。

Carl Zeiss Planar 2/50 ZM Minolta 50/1.4
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA  

開放

ILCE-7_045_@50.0mm_F1.4_1/800sec_ISO100



 

 

 

 

 

F2
ILCE-7_036_@ 0.0mm_F_1/500sec_ISO100ILCE-7_046_@50.0mm_F2.0_1/500sec_ISO100ILCE-7_055_@55.0mm_F2.0_1/500sec_ISO100

F2.8
ILCE-7_037_@ 0.0mm_F_1/500sec_ISO100ILCE-7_047_@50.0mm_F2.8_1/250sec_ISO100ILCE-7_056_@55.0mm_F2.8_1/250sec_ISO100

F4
ILCE-7_038_@ 0.0mm_F_1/320sec_ISO100ILCE-7_048_@50.0mm_F4.0_1/125sec_ISO100ILCE-7_057_@55.0mm_F4.0_1/125sec_ISO100

F5.6
ILCE-7_039_@ 0.0mm_F_1/160sec_ISO100ILCE-7_049_@50.0mm_F5.6_1/60sec_ISO100ILCE-7_058_@55.0mm_F5.6_1/60sec_ISO100

F8
ILCE-7_040_@ 0.0mm_F_1/80sec_ISO100ILCE-7_050_@50.0mm_F8.0_1/60sec_ISO250ILCE-7_059_@55.0mm_F8.0_1/60sec_ISO200

F11
ILCE-7_041_@ 0.0mm_F_1/60sec_ISO160ILCE-7_051_@50.0mm_F11.0_1/60sec_ISO500ILCE-7_060_@55.0mm_F11.0_1/60sec_ISO400

F16
ILCE-7_042_@ 0.0mm_F_1/60sec_ISO320ILCE-7_052_@50.0mm_F16.0_1/60sec_ISO1000ILCE-7_061_@55.0mm_F16.0_1/60sec_ISO800

F22
ILCE-7_043_@ 0.0mm_F_1/60sec_ISO640ILCE-7_053_@50.0mm_F22.0_1/60sec_ISO2000ILCE-7_062_@55.0mm_F22.0_1/60sec_ISO1600

2013/12/26

こいつはアホか?


安倍総理会見ノーカット 安倍総理靖国神社参拝1(13/12/26)
NNnewsCH

 言葉がない。

 腰抜けるわ・・・

 ほんまアホか・・・

 自国のトップをアホ呼ばわりしたくはないが ・・・ どうしようもないね。

 先だっての予算も予想通り絶望的なくらいの脳天気さ。こんなことで国家経営と呼べるのなら、木屋町のお姉ちゃんでも出来るんちゃう?

α7弁護の話

 ある掲示板に書いたα7弁護の話。折角の長文なので引用しておきます。

①レンズは順調に発売されますか?
②ホールドに違和感あります。グリップが微妙(に悪い!)です。Dfと比べると雲泥の差。
③作りがちゃっちいですね。チープ、チーパー、チーペスト……。下手な直線デザインがそう思わせてます。
④EMFがまだ不満。
昨日、量販店に行ったらボディーもレンズもいっぱいおいてあり、そこで弄った(二度目です)印象です。あと一皮か二皮剥けてリファインされたら満足できる水準になるかもしれません。でも、現状ではオリのほうが完成度は確実に上。m43とフルサイズを比較するなって声はあるでしょうけど「実用性能」においてそうです。それに、いくらボディーが小さくてもレンズは大きいままでしょ。だいたいレンズに関しては前科者だし……。
 

*****さん
 実機に触るまではα99があるので今回はパスつもりでしたが、買ってしまったという立ち位置で話します。

 個人的には、ぞっこんという感じですわ・・・惚れちゃいますね。

 ただ、みなにそう勧められるかというのとは別です。

>①レンズは順調に発売されますか?

 キヤノンやニコンのAFがどうかは知りませんがα77、α99を使った上では、AFなどは、今の高解像度では信用しきれんと思い、必ず、DMFのあとMFで追い込んでいたので、MFが全く苦にならないようになってました。55/1.8ZAも買いはしましたが、普通の優秀なレンズという感じです。Gレンズでツアイスのピンハネ分がなくてもう少し安ければ良かったのにと思います。この機械でズームなど使うと台無しですので、まぁ、じっくりやってくれれば良いと思っています。

 そういう使い方をしていたものにとっては、MFさえ受け入れればレンズの選択以前にマウントの選択を迫られるほどの環境になります。それに倍率もかからなりません。現状ではこのようにレンズ選択の自由度の高い環境は国産メーカーにはありませんよね。ぼくは取り敢えず慣れ親しんだAマウントのミノルタ由来のレンズ、コシナのツアイス、ホクトレンデル、ヤシコンのツアイスがあれば全く困ることがないし素晴らしいレンズ環境だと思っています。α伝統のボディ内の手ぶれ補正機能が加われば完璧だと思います。

>②ホールドに違和感あります。グリップが微妙(に悪い!)です。Dfと比べると雲泥の差。
>③作りがちゃっちいですね。チープ、チーパー、チーペスト……。下手な直線デザインがそう思わせてます。

 この点は好みの問題ですからなんとも言い難いですが、チープ感と重量は関連すると思いますから、コシナのレンズのような金属とガラスの塊をつけると幾分緩和されます。個人的にはデザインはRX1+NEX7の様なものにすれば違和感がなかったと思います。・・・何考えてるんだかとも思いました。

 サイズはE-M1とほとんど同じですね。それでもサイズに関して気に入らなければ、革ケースでも買うか作るかすれば、持ちやすい大きさにはできますが、大きいものは小さくすることはできないでしょ?・・・削る?・・・というような事で、ぼくは10mmほど底上げの革ケースを自作するためにレザークラフトの教科書や道具を調達中です。そこまですることするの初めてですわ・・・。

>④EMFがまだ不満。

 ぼくはきちんとピントを合わせたいのでOVFではまったく歯が立ちません。これだけの解像度では全てAF、機械任せという訳には、少なくともソニー機では、いかないと思っています。ファインダーでしっかりピントを合わせるためには拡大機能は必須だと思います。OVFでそれが出来れば考えを変えるかもしれませんけどね。

>でも、現状ではオリのほうが完成度は確実に上。m43とフルサイズを比較するなって声はあるでしょうけど「実用性能」においてそうです。

 これはおっしゃる通りだと思います。ぼくもメインはE-M1+パナ7-14、12-35、35ー100です。これはα7の使い勝手が良くなっても変わらないと思います。現状マイクロフォーサーズのシステムとしての完成度、機動力、優秀なズーム群に太刀打ちできるフォーマットはないと思っています。ただ、ズームでしっかり仕事はしてくれるけども、これしかないという愛着のわくようなレンズとは思っていません。より優秀なレンズが出れば乗り換えます。

 フルサイズレンズには、マイクロフォーサーズシステムで撮れない絵があるから仕方が無いのです。端的に言うとミノ35G、100マクロ、STF135がそのままの画角で使える小型機がない。

 なので、ここ一番という時の勝負用の小型機、最終兵器としては完璧だと思います。常用メインではないのでこの小ささ軽さは本当にありがたい。

>それに、いくらボディーが小さくてもレンズは大きいままでしょ。 
 レンズの大きさはどこが小型システムやってもデカくなると思いますよ。
>だいたいレンズに関しては前科者だし……。

 どのことを言ってるのかわかりませんが・・・仕方が無いと思います・・・ぼくもブランクはありますが長年のαシステムユーザーですが、ソニーはしっかり義理はしっかり果たしてくれたので、もういいと思ってます。今後はFEマウントでしっかりZAではなくGレンズの開発を進めて欲しいと思います。

 と言うようなことで、α7にA、Eマウントの代替、α99の廉価版、NEX7の上位機としてのポジションを望むとまだ時期尚早でしょう。完全に機械任せの入門用としては、まだ、煮詰めが甘いと思います。それはNEXがやれば良いと思います。

 ただ、MFで他社のレンズも使うという観点を入れるだけで、現時点でも評価は180度変わります。他に選択肢がないのですから・・・AFもMFもつかえるユニバーサルマウント機は・・・多少大きくしてオリの多軸手ぶれ補正を入れてくれるだけで、もう完璧です。

 α7は、今年の「日本の歴史的カメラ」に選定されましたが、他機種を見てもこのカメラに一番歴史的意味があると思いました。もう一台はE-M1だと思いました。事実上フォーサーズに終止符を打ったと言う意味でね。いずれAマウントに終止符を打つのもα7の子孫だと思います。

 いま始まったばかりです。動画も含めてこれからです。素晴らしい土台が出来たと思います。

2013/12/25

Sony Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 遠景テスト

 ソニーのツアイス ゾナー 55/1.8が増えたので遠景テストをしました。

 50mmでこんな遠景をとることは少ないでしょうから、どうでも良いようなテストです。

 さすがに新しい55mmは最近のレンズらしく開放からしっかり写ってますが、それが良いのかどうかはよく分かりません。開放はふわっとしてくれた方が使い易いと思うのはぼくだけでしょうか?まぁ、それもこの距離のテストではわかりませんね。

 古いミノルタの無印50mmは調整が必要かもしれませんが、それでも優秀だなぁ・・・と思います。好きですよ。この無印50mm。プラナーやゾナーは近接撮影で味が出るでしょう。

 手持ちの50mmがプラナー型ばかりなので、ゾナー型もあっても良いかとは思いましたが、この焦点域は変なもんこさえよという方が無理かというくらいどれも優秀です。

 このゾナーがゾナーと名乗れるかどうかは議論があると思います。


 ・・・前玉凹だぜ!・・・おまけに境界面が多すぎるではないか・・・まぁ構成上似ていると言えば言えなくもないけど


MTFのお行儀の良さは素晴らしい。

 ぼくは素直にソニーのGブランドで出した方が良かったのにと思いますが、売れないのでしょう。ツアイスの看板に頼らなければならないほどソニーブランドが弱いとはとうてい思えないのですが・・・ 多分、ユーザーサイドの見る目の問題だと思いますよ。ブランドに弱いにも程がある。いくら草創の頃、今の中華みたいにジャンジャンコピーさせてもらった恩義があるとは言え、いくらか知んないけれどツアイスに払う『みかじめ料』が勿体ない。そんなの・・・αユーザーに振らずにニコンやキヤノンが払えって!

Carl Zeiss Planar 2/50 ZM minolta 50/1.4
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA  

開放

ILCE-7_009_@50.0mm_F1.4_1/5000sec_ISO100

 

 

ILCE-7_018_@55.0mm_F1.8_1/3200sec_ISO100

 

F2

ILCE-7_001_@ 0.0mm_F_1/2500sec_ISO100ILCE-7_010_@50.0mm_F2.0_1/2500sec_ISO100ILCE-7_019_@55.0mm_F2.0_1/2500sec_ISO100

F2.8

ILCE-7_002_@ 0.0mm_F_1/1600sec_ISO100ILCE-7_011_@50.0mm_F2.8_1/1250sec_ISO100ILCE-7_020_@55.0mm_F2.8_1/1250sec_ISO100

 

F4

ILCE-7_003_@ 0.0mm_F_1/800sec_ISO100ILCE-7_012_@50.0mm_F4.0_1/640sec_ISO100ILCE-7_021_@55.0mm_F4.0_1/640sec_ISO100

F5.6

ILCE-7_004_@ 0.0mm_F_1/400sec_ISO100ILCE-7_013_@50.0mm_F5.6_1/320sec_ISO100ILCE-7_022_@55.0mm_F5.6_1/320sec_ISO100

 

F8

ILCE-7_005_@ 0.0mm_F_1/200sec_ISO100ILCE-7_014_@50.0mm_F8.0_1/160sec_ISO100ILCE-7_023_@55.0mm_F8.0_1/160sec_ISO100

 

F11

ILCE-7_006_@ 0.0mm_F_1/100sec_ISO100ILCE-7_015_@50.0mm_F11.0_1/80sec_ISO100ILCE-7_024_@55.0mm_F11.0_1/80sec_ISO100

 

F16

ILCE-7_007_@ 0.0mm_F_1/60sec_ISO125ILCE-7_016_@50.0mm_F16.0_1/60sec_ISO160ILCE-7_025_@55.0mm_F16.0_1/60sec_ISO160

 

F22

ILCE-7_008_@ 0.0mm_F_1/60sec_ISO250ILCE-7_017_@50.0mm_F22.0_1/60sec_ISO320ILCE-7_026_@55.0mm_F22.0_1/60sec_ISO320