2016/10/28

FEマウント ZEISS ラインナップ

 2013年末登場以来、ほぼ3年。その間ソニーは本当に良くやったと思う。APS-C、NEX用のマウントに35mmセンサをムリクリぶち込みFEシリーズを投入しレンズがないことを揶揄されてきたが、今や、主要焦点域の35mm3本、50mm3本。そして全体で11本ののツアイスレンズを持つことになってしまった。そこにソニーブランドの単焦点も加わる。望遠域を除いてほぼフルラインナップ選びきれないほどの充実ぶりだ。たった3年でだ!驚くべきことだと思う。商品企画者の頑張りには拍手喝采を送りたい。ツアイスの強力な後押しも賞賛したい。

 ぼくもさすがに全部そろえるというわけにも行かないので持っているものだけでもコメントをつけておきたいと思う。赤字のものが使っているものだ。

 ぼくは、広角を使うのが上手くない。超広角としても24mmが限度だ。

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Batis 2.8/18 Distagon

I have No comment.

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Loxia 2.8/21 Distagon

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Batis 2/25 Distagon

 実はあまり使い込んでいない。使う場面が至近撮影のライブハウスだということが大きい。至近で画面いっぱい使うと両端がひどく歪むのだ。特にピアノは女の子が多いので歪ませたくないのだ。でも、あと補正がよく効いているのだろうと思うが歪曲も少ないと思う。超広角のデフォルメを効かせたいとき、バンド全景を撮るときに使用しているだけなのであまりコメントすることがない。惜しむらくは、あの ビオゴンT* 2,8/25 ZM の強烈に濃いコントラストは持ち合わせていない全くの別物だ。下の作例は何かいじったのかコントラストが異常に低い。ぼくは基本現像はしないので作例全てカメラから出したまま。

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Distagon T* FE 1,4/35 ZA  SEL35F14Z

 初物に店頭で触ってみたが、デカい重い・・・カメラに装着せずにそのまま展示デスクに戻してしまった。

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Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z

 初期の頃、少し使っていた時期はあるがよく映るレンズだ。でも、何か語りたくなるかというと普通のレンズなのであまりないというのが本音のところだ。

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Loxia 2/35 Biogon

 このレンズは、基本Mマウントのキャリーオーバー品だと思うが、Mマウントでの周辺像の劣化は大幅に抑えられている。周辺の光量不足は補正されているのかあまり目立たない。Biogonといえば無歪みだが周辺光量落ちは仕方ないという扱いだったがもはや昔の話しだ。

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 逆もまた言えるんだけどね。Distagonでも歪みは本当に少なくなった。デジタル補正の恩恵だろう。35mmという広角の画角を持ちながら、50mmの様に歪みを気にせず使えるレンズだということを訴えておきたい。ちょっと前まではそんなレンズは無かった。ぼくがBiogonを愛する理由だ。ぼくはこのレンズの写りが一番好きだ。ただ、これも惜しむらくはBiogonで撮ったということがひと目でわかるということではない。懐かしむためにMマウント版のBiogonを買い戻そうかと悩み中なのだ。

 

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Planar T* FE 1,4/50mm ZA SEL50F14Z

 デカくて重くて使う気がしない。50mm標準などそこそこ写れば良いのである。 店頭で見かけるが未だ触ったこともない。

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Loxia 2/50 Planar

 これは伝統的なダブルガウスのプラナー。左右対称型である。BiogonといいPlanarと言い左右対称型であれば良いのかという批判は甘んじて受ける。良いのだ。美しいではないか?まぁ、一昔前は、50mmといえば全メーカーこの形式だったので誰にもなじみの深い写り方をする。開放は少しゆるい。少し絞ればピント面はエッジが際立ってくる。断ち切りおとす感じではない。背景のボケは比較的美しい。ただ、コントラストが高い背景を配するとグチャグチャになる。典型的な写りをするのでファインダーを覗く前に予測出来る感じだ。昨今は、開放からガチな解像を要求する評価が多い。困ったことだ。ぼくは、この開放の少し滲んだようなゆるさは必要なものだと思っている。あと加工せよという話しではないと思うんだよ。レンズの表現手段の一つだ。

 なにをとってもごく普通に使え、写る。これほど使いやすいレンズは無いと個人的には思う。まぁ、体に馴染んでいるだけだということも出来るかもしれない。安心して使える銘玉だと思う。

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Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z

 ツアイスとしては、評価の難しいレンズだ。開放からよく切れるのは最近のレンズ共通の性格だ。ただ、ツアイス風かというとちょっと首をひねりたい。このレンズがGの扱いであれば手放しで賞賛したのだろうと思う。線は細く上品だしツアイスのコントラストでなければ銘玉の扱いなのだろうと思う。ちょっと残念だが便利なので一本だけ持ち出すときはよく使う。取っ替え引っ替え使うときは、やはり他の玉との整合性をとるためにPlanarを持ち出すという感じだね。常に複数本持ち歩くので使用頻度はPlanarの方が高い。

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Batis 1.8/85 Sonnar

 ぼくが一番よく使うレンズだ。少しデカいが軽く軽快な印象を持たせるレンズだ。なかなか、大口径85mmでこの軽快感は出せない。1.8で写りは大丈夫かという心配は要らない。85mmだ。1.8でも充分にボケる。開放でピント面をソフトにしたいと言う遊びごころはない。開放から実用的な絵が撮れる。なによりもありがたいのは手ぶれ補正が効くことだ。85mmともなると手ぶれ補正が欲しくなるが、大口径で手ぶれ補正を持つレンズはあまりないというかぼくは知らない。手持ち動画でも効いてくれるというのがほんとにありがたいのだ。ただ動画用の手ぶれ補正ではないので、意図しない揺り戻しがあったりするのだが手ぶれブレブレよりははるかに見やすい絵が残せる。使用しているレンズのうち最もお勧めしたいのがこのレンズになる。

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Loxia 2.4/85 Sonnar

 しっかり写るのだろうとは思う。Mマウントの4/85よりは使えるのだろうと思う。でも、85mmF2.4ではよほど特徴的な魅力がないとちょっとなぁ・・・と思ってしまう。ぼくが期待しているのは、コシナのクラシックシリーズに残っている純正プラナーの移植が期待出来ないだろうかと言うことだ。これならソニー純正の85Gと被らない画質が期待出来る・・・ちょっと無理っぽい話だね・・・開放が緩いから受け入れられないか・・・Loxiaでさえ開放が緩いって言われる時代だからねぇ・・・・

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