2015/06/12

海外発表:4,200万画素+5軸手ブレ補正の「ソニーα7R II」 - デジカメWatch

 この機種は、A7シリーズの弱点を全て克服した上で、4,200万画素の高解像度を実現するという。
 一般的に高解像度化すると一画素あたりの受光面積が減るので画質が悪くなるというが、単純に比率で考えてみるとフルサイズ素子を1として4200万画素にすると、APS-Cは面積半分なので2,100万画素、フォーサーズは1/4なので1050万画素と同等ということになる。APS-Cでは2,400万画素が、フォーサーズでは1.600万画素が主流となっている。なので4,200万画素というのはとんでもない解像度だけれども、それでも、他のフォーマットよりは若干の余裕があると理屈の上では考えられる。概数だからね・・・細かいことは言いっこなしね。
 以前は、高解像度にしても暗所ノイズが増えるだけでそんなの嫌だとニコンやキヤノンを使う上から目線の方々はのたまわったものだが、ニコンから3.600万画素のD800が出てからは手のひらを返したようにそんな論調は出なくなった。αユーザーは、旧ミノルタ党も含めそんなことで右往左往しはしない。3,600万画素結構じゃん!1,200万画素?・・・素晴らしいじゃん!と懐の深いところを見せてきた。今回もおおいに好意的に受け入れられるどころか、絶賛されるのだろうと思う。
 細かいスペックを見ていこうか。
A7R2
ソニーは6月10日(現地時間)、海外でフルサイズEマウント機の新モデル「α7R II」(ILCE-7RM2)を発表した。海外では8月に約3,200ドルで発売。新しいフラッグシップのフルフレームミラーレス機としている。本稿執筆時点では、日本国内での発売に関する情報がまだない。
世界初の裏面照射型フルサイズCMOSセンサーを搭載したEマウントミラーレス機。
裏面照射というところが画質にどのように影響するのか興味のあるところだ。
有効画素数は約4,240万画素(α7Rは有効約3,640万画素)。
個人的には、この画素数時代に関しては、どうでも良いと感じるけれど、一般的に言って高解像度で素のまま解像感が上がることを期待するよりも、トリミングの耐性が上がると言うことの方が、撮影者にとってはメリットが大きいと思う。同様のことはAPS-Cの優秀なレンズがあれば、それも充分な解像度で撮影できると言うことになる。ぼく個人的にはAPS-Cのどうしても使いたいレンズと言っても16-35くらいしかないので大きな意味を持つことはないけれどね。
最高感度はISO102400としている。
1,200万画素にスペックダウンしながら、最高感度ISO409600 を実現し猫の目を得たA7sの常用上限感度だ。おそらく、常用で12800は可能なのだろう。フイルム世代にはとんでもない特殊用途の感度だ。これは夜派のぼくにと手はたちまちのとこと手ブレ耐性が上がるのでおおいに歓迎したいところだ。
399点の像面位相差AFに対応し、コントラストAFのみだった「α7R」と比べてAF速度が最大40%向上した点も特徴とする。
まぁ、このあたりはA7Ⅱに追いつくためには順当なところだろう。
また、α7 IIで採用例のある5軸手ブレ補正も新たに搭載。
これも大歓迎だ。これはAマウントのボディ内補正と整合性を取るために本来なら最初からEマウントに搭載されているべき機能だが、遅ればせながらやっと技術的な問題が克服されたのだろう。
ボディ形状や操作配置はα7 IIに近いものとなった。
この点も、個人的には価格コムなどでも一貫して批判してきたので、答えてくれたソニーには感謝したいところだ。
4K動画記録が、α7R IIではカメラ本体のみで可能に。
35mmフォーマットでのQFHD解像度記録や、画素補間のないスーパー35mmフォーマットでの記録も行なえる。
4Kで最高100Mbps、フルHDで最高50MbpsのXAVC Sコーデックに対応。720pでの120fps記録もできる。

ぶっちゃけ、このカメラで動画を撮ることはない。理由は、ぼくが夜派で、既にA7sを所有しているし、使い勝手の点からパナのGH4以外で動画を撮きにならないのだ。
EVFには新しいXGA解像度のOLEDパネルを採用。接眼光学系に両面非球面レンズを用いて、ファインダー倍率は世界最高という0.78倍を実現。ツァイスT*コーティングも施した。
これも、一番要のインターフェイスなので、最大級に歓迎したい。
新開発の42.4メガセンサーは、ギャップレスオンチップレンズの採用と、センサーガラスに施した反射防止のARコーティングにより集光率を向上。感度設定範囲はISO100-25600(拡張でISO50-102400)を実現した。
裏面照射型のセンサー構造に、回路規模の拡大や配線設計の変更も加え、CMOSからのデータ読み出しはα7R比で最大約3.5倍に高速化したという。
このあたりもどうでも良いかなぁ・・・という感じがする。
高耐久・低振動のシャッターを新採用。メカ振動を従来比で50%低減し、シャッター耐久は約50万回を謳う。
メカシャッターを使わない静音撮影も利用できる。
このシャッターに関しては、恐らく、A7r購入者、非購入者にかかわらず一番の不満点だっただろう。50万回を保証するシャッターがどんな者か想像がつかないが余程軽量化が実現できたのだろう。恐らく初物だろうから大きなトラブルが起きないことを祈るばかりだが、謳い文句通りならシャッター部品のベストセラーになるだろうね。電子シャッターの静音撮影も夜派のぼくは大歓迎だ。
AFは399点の像面位相差AFポイントを持ち、カバー範囲は世界最大としている。25点のコントラストAFも利用可能なファストハイブリッドAF。
動体検知アルゴリズムも搭載し、5コマ/秒のAF追従連写を実現した。
アダプター経由のAマウントレンズ撮影においても、測距点の多さ、レスポンスや追従性能の高さを発揮するという。

ほとんど、MFに移行してしまったぼくにとっては補助機能に過ぎないけれど優秀に越したことはない。
5軸手ブレ補正のシステム自体はα7 II同様というが、高解像度モデル向けのチューニングが行われている。ライブビュー画面の手ブレも止まる。公称の補正効果はシャッター速度換算で約4.5段分。
これも高解像度を支える上で一番必要な技術だし、あらゆるレンズに適応できると言うことは、あらゆるレンズを使えるA7フォーマットの最大の武器になることは間違いない。



 というようなことなので、今回ソニーは打つべき手は全て打ってきと言えるのではないかと思う。











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