2014/06/08

スノーデン本の副読本

 スノーデン本を2冊読了した。

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 両者とも手に汗を握るスリリングなもの。暴露の方はスノーデンが信頼を寄せ直接コンタクトをとったジャーナリストのもの。スノーデンファイルは、告発の媒体となったガーディアンのもの。暴露の方は、当事者のものなので冒頭のスノーデンとのコンタクトから発表までのドキュメントは手に汗握るスパイ小説も裸足で逃げるスリリングさが良いが、スノーデンと別れてからの部分が彼の持ち込んだ情報の解析の話なので、小説的なものを望むひとについては、ちょっと冗長な部分が多すぎるかも知れない。ぼくは、事件の概要を知りたいひとにはガーディアンから事件を描いた「スノーデン ファイル」の方をお勧めするかな・・・。

 スノーデンの告発したのは政府がNSAを通じて行ったことだ。問題はそのNSAが問題だ。最近でこそ断片的な情報が本邦にも伝わってきては居るがまだまだどんなものだかさっぱりというのが普通だろう。

 そういうひとは、これを読むしかない。この本が未だNSAに関して一番詳しいのではないかと思う。

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すべては傍受されている―米国国家安全保障局の正体 [単行本]

ジェイムズ バムフォード (著), James Bamford (原著), 瀧沢 一郎 (翻訳)

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 この本の著者には同じNSAを扱った先駆的な業績がある。ぼくも蔵書しているが書庫のどこにあるのかわかんなくなっている。この本も浩瀚なものだが、上記本も分厚すぎるくらいなので必要ないだろう。

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 ある意味、スノーデンは、ジェイムズ バムフォード の著作の裏付けをしたとも言える。スノーデン事件の歴史的な意義に気付き興味を持ったひとは、ジェイムズ バムフォードの本にまで踏み込まなければ意味が無い。

 要するに、米帝の一部機関が世界中の情報を手の内に納めようとはじめた活動が国策に取り込まれ、米英を中心としたアングロサクソン諸国で収集、共有していると言うことだ。その内容がどの程度までもものなのかが、スノーデンの持ち出した内部情報によって明らかにされたということだ。但し、2000年頃の出版なので子ブッシュの頃に一挙に伸展した内容に関しては記述がない。が、あらかたのことはこの本で暴露されている。

 以下についても読み進めているが、そのうち書くかも知れない。

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