そんなこたぁ・・・軟派な走り屋の間での話題で、一般的には右足に決まってるのだろうとそんな風に思っていたのだが・・・国会でも議論になったことがあるようだ。
・・・あっ・・・ブレーキの話なのね・・・軟派なAT車のブレーキ。
ぼくの場合は、加速と減速の自由度が高いMT車に乗っている。サイドブレーキを足で踏むなんて信じられない。スピンターンはいったいどうやったらいいのだ?わかんないよそんなの・・・。
なので、ぼくがAT車には金輪際乗る気は無い。
そんなぼくでも、会社の営業車や修理中の台車にMT車を要求することなど最早出来なくなったので、たまにだけど、AT車に乗ることがある。このとき、ぼくは左足でブレーキを踏む。これは免許取り立ての時に、車のスポーツ走行を教えてくれた先輩が、そう言ったので習得したまでのことだ。右でアクセル左でブレーキの方が合理的で安全だと言うことだった。納得したのでどのみち初心者マークなのでトロトロ走りながら習得した。それまでのことだ。車歴が浅いと普通にゆっくり走っているだけで、習得出来る。車歴が古い人でも勘のいい人は一日で習得出来るんじゃないかと思う。
気になったのはAT限定の時代、教習所ではどっちを教えているのかってことね。
で、調べていると、いろんな記述に出会ったけれど、国会でも議論してんだよね。
なれないと、危険をともなうので人にやりなさいとは言わないが、左足ブレーキの方が合理的だし、いいと思うんだけどね。しなさいとは責任は持てないので言えない。まぁ、政府側も同じようなこと考えたんだろうね。
第126回国会 交通安全対策特別委員会 第3号
平成五年二月二十二日(月曜日) 午後一時開議
出席委員
委員長 春田 重昭君
理事 岩村卯一郎君 理事 河村 建夫君
理事 久野統一郎君 理事 鴻池 祥肇君
理事 萩山 教嚴君 理事 北川 昌典君
理事 永井 孝信君 理事 伏屋 修治君
井出 正一君 岡島 正之君
二階 俊博君 原田 義昭君
古屋 圭司君 柳沢 伯夫君
井上 一成君 石井 智君
遠藤 登君 吉田 和子君
辻 第一君 和田 一仁君
出席国務大臣
運 輸 大 臣 越智 伊平君
建 設 大 臣 中村喜四郎君
国 務 大 臣
(国家公安委員 村田敬次郎君
会委員長)
国 務 大 臣 鹿野 道彦君
(総務庁長官)
出席政府委員
警察庁交通局長 関根 謙一君
総務庁長官官房
交通安全対策室 賀耒 敏君
長
運輸大臣官房総
務審議官 向山 秀昭君
兼貨物流通本部
長
運輸省運輸政策 大塚 秀夫君
局長
運輸省鉄道局長 秦野 裕君
運輸省自動車交 土坂 泰敏君
通局長
運輸省自動車交
通局技術安全部 堀込 徳年君
長
運輸省海上技術 戸田 邦司君
安全局長
運輸省航空局長 松尾 道彦君
運輸省航空局技 松本 健治君
術部長
建設大臣官房長 望月 薫雄君
建設省道路局長 藤井 治芳君
委員外の出席者
厚生省健康政策 今田 寛睦君
局指導課長
消防庁救急救助 朝日 信夫君
課長
特別委員会第一 吉田 稔君
調査室長
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二月十九日
自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律の改正に関する陳情書外一件 (神戸市中央区下山手通五の一〇の一兵庫県議会内尾崎光雄外一名)(第一〇七号)は本委員会に参考送付された。
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本日の会議に付した案件 交通安全対策に関する件
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○春田委員長 これより会議を開きます。
交通安全対策に関する件について調査を進めます。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
中略
○和田(一)委員 実験教習の経費等について予算措置をとるのかどうかもまた後でお伺いしますけれども、これに関連して大臣、最近AT車というのがふえたのですよ。大臣もこれはなさるのかどうか知りませんけれども、アクセルだけ踏めばどんどん走って、とめるときはブレーキだけ踏めばとまる。遊園地の自動車と操作上は全く同じ車なんですけれども、こういう車と今までのマニュアル車と区別して免許証は出してもいいのではないか、私はこう言っていましたら、AT限定の免許が出るようになりました。
私は同時に、AT車というものの構造上の特徴と操作上の特徴から、AT車の教え方をマニュアルでやるのと別の教え方をしなさい、こう主張してきたのです。というのは、AT車での事故の大半というのは、緊急のときにブレーキとアクセルを踏み間違えて、ブレーキのつもりでアクセルを踏み込んでそのまま突っ走ってしまったというのと、それから発進時に、エンジンが暖まらないうちに高速回転で、そしてニュートラ、パークからドライブに入れたときにいきなり高速回転に入っちゃうものですから、思いがけないスピードで発進する。そのときに、あわててまた踏み間違えるとえらいことになっちゃう。とにかくマニュアル車で教えていたように、とめるのも右足でブレーキかけるのですよと、こういうことだったのですね。
どうして両足があって左足を遊ばせておくのか。左足をブレーキ専門に使いなさい、初めからこれを教えていただければ、踏み間違えというのは絶対に起きない。アクセルを離して右足をブレーキに踏みかえてとめるという操作でなくて、ブレーキは左足で踏むんだということをAT限定の免許の人には初めから教える、そうすれば踏み間違えによる事故は絶無になる。左足では踏みにくい場所にあるというならば、私は今でも左足で踏んでおりますけれども、もしそうならば、AT車のブレーキ構造を、今でも左足で十分踏めるのですが、もう少しペダルを左に大きくするか、あるいはもうちょっと左にずらすか、構造上変化させれば、これでもう左足で十分踏める、踏み間違いがなくなるのが一つ。
それから、右足で踏んでいて、右足をアクセルから離して右足でブレーキを踏んでも、それでもいいのですが、混雑した場所へ入ったり、あるいは緊急時にアクセルを離してブレーキを踏むというのは、左足が待機していて左足でそのままブレーキを踏むのと、タイミングからいうと〇・何秒かの差が出るのですね。これはもう当然ですよね、今まで前進のために使っていた足を離して、位置を変えて踏みかえるのですから。この○・何秒か、これが事故へつながるかつながらないかの決定的なタイミングになることが多い。
私は、そういう意味では左足というきき足、大体右ききの人が多いんだから左足がきき足なんです。この左足でブレーキを踏むということを、この教習カリキュラムの中に生かしてほしい。そして、限定免許の人に、AT限定車を希望してきたら、あなた左足で踏むように教えるか、右足でいいのか、初めから聞いてやったらいい。右足でなければだめだと思い込んでいるのです、当局は。だから、そうでなくて左足でも大丈夫だというそういう希望を聞いて、そういう人にはまず左足で教えるということぐらいから始めても私はいいんじゃないかと思うのですね。この前も、このことはこの委員会でもちょっと申し上げたのですが、その辺検討していただいているかどうかも含めて、ちょっとお願いします。○関根政府委員 さきの委員会におきまして和田先生から、左足でブレーキを操作する方が合理的であるとの御指摘をいただき、私どもの方でもう一度専門家の方々に伺ってみますと御答弁申し上げました。
専門家の方々にいろいろ伺ってみました。レーサーの方を含めまして、大学の心理学の先生やら自動車メーカーの車両設計担当者の方、それから自動車安全運転センター中央研修所の指導員でありますとか、自動車メーカーの安全運転普及本部の担当者の方々等でございます。
確かに、左足ブレーキが妥当だということを御指摘になる先生もおられますが、多くの方々は、右足ブレーキが妥当で、応用として左足ブレーキ
もいいというようなお答えでございます、レーサーの方に伺いますと、左足が有効であるということはそのとおりであるが、初心者にはちょっと不向きではないかという御意見もございます。
諸外国の例もちょっと調べてみました。イギリスのマニュアルによりますと、これは右足ということでございます。イギリスはマニュアル車が多いということも、あるいはその理由かもしれません。マニュアル車に乗りなれている者にとりましては、右足というのはアクセルとブレーキを踏む足、左足はクラッチペダルという感じでございますから、どうしてもそういうことになるのかもしれないと思います。
アメリカの場合には、大多数のドライバーは、同時にアクセルが作用することのないように右足ブレーキを使用する方を好みます。ただ、他のドライバーは、ブレーキペダルのすぐそばに足を置き、左足でブレーキを使うことに速さと快適を求める方もあります。こういうことで、アメリカの場合には、どっちかということを特に指定はしていないもののようでございます。
そのほか、欧州経済委員会の法規編で、ブレーキペダルの踏み方についてこれは特に右足ということは言っていないのでありますが、図でブレーキが右側に寄っている図を示して説明をしておりますので、右足で操作するということを基準にしているのではなかろうか、こんな感じでございます。
○和田(一)委員 局長の御答弁では、これから特定するかどうか――特定というか、教習の中で従来どおり右足一本で教えるだけにするのか、いや左足ブレーキもあるが、左足がよければ左足で初めから訓練し教えますよという弾力のあるものにするのか、いや右でなければいけないのです、構造上そうなっているのですと言うのか、その辺はどうです。
○関根政府委員 現在のところ、右足を基本ということで指導する方向で検討を進めております。○和田(一)委員 今、右足でブレーキを踏んで、ほとんどの人が右足一本で、AT車の場合は左足は全く遊んでいるのですね。何もしない。パーキングのブレーキを、あるいは車によっては左足で踏めば、サイドブレーキのかわりはかかるというだけしか使っていない。私はもったいないと思う。左足はきき足なんですよ、右手で字を書く人は。そして私自身が、左足で踏むことが安全なのでいつの間にか左で踏むようになってしまった。これはぜひ、国会議員があんなことを言ったらだめだと思わずに聞いていただきたいのです。
私は、いわゆるA級ライセンスを持っている人の中に、左足がやはり使えた方がいいという意見があったというのは非常に心強いですね。というのは、あの中村正三郎さんに聞いていただければわかるかもしれないけれども、左足というのはやはり大事。というのは、安全ということのためには、私は足だけでなしに手も耳も、それからにおいも、鼻も使って運転しなければ、五感のすべてを使って運転しなければ安全運転につながらないと思っている。例えば、ラジオをがんがんかけながら踏切を渡ったのでは、警報だってうっかりすれば聞き落とすかもしれない。交差点に近づいたらラジオは消すとか、雨がだんだんひどくなってきたら少し窓をあけて外の音が聞こえるようにするとか、あるいはエンジンのにおいがしないか、体の持っている器官、能力すべてを使って安全のために使いこなさなければいけない。それぐらい厳しいものだと思うのですね。
したがって、遊んでいる左足は何で使えないのかと。そして、左足はクラッチだけでやってきた今までのマニュアルの人が、いきなり今度はAT車に乗ったからといって左足を使うと、確かにクラッチの踏み方はぐっと踏むんだから、一気に踏み込まなければ意味がない、じわじわ踏んだのでは。そのとおり左足が動いたら、ブレーキはがくんときますよ。だから、そういう人が左足を習熟するためには訓練が必要だ。しかし、一回もブレーキを踏んだことのない初めての教習生に左足を初めから教えてごらんなさい、簡単にマスターしてしまいますから。そうしたら、それがどんなに重宝でそして安全であるかは、これは教えている人はすぐわかる。教えている人が、今絶対左足でブレーキを踏まない人ばかりが教えているから、難しい、難しい、初心者には向かない、こう言っているのです。初めから訓練してごらんなさい、左足の方がきき足なんですから。もう本当にこれは、一遍どこかで実習の中でやってみていただいて取り上げていただきたい。
もうこんなこと一つだけで時間が来てしまったのですが、大臣、もう一つあるのですよ。やはり私、もう一つだけちょっと時間がまだあるのでお願いしますが、もうちょっとですね。
私、埼玉なんですが、埼玉の新聞に、交通事故の非常に多いところで、信号がないものですから出会い頭の交通事故で死者があった。連続して二件もあって死者が出た。そこの上尾署の交通の方ですけれども、板垣さんと言ったかな、工夫して、信号機づけたいけれども予算がないというので、イメージハンプ標示と言っておりましたけれども、ドライバーが交差点に向かって入っていったときに目の視覚が、ああ急に狭くなるなという錯覚を持たせる標示を工夫して道路にかいたのです。実際には同じなんですよ。同じなんですが、その標示を見ると、ああ急に狭くなるのかなという錯覚を起こす標示をかいた。そうしたら交通事故がゼロになったという新聞記事を見て、私は飛んでいきまして、そして現場を見せてもらいました。写真も持っております。それで、そこの四軒の角のうちへ行ってどうですかと聞いたら、今までは飛び込んできたり、ぶつかった音がしたり、この間も死人が出た、あの標示をつけてから全くなくなりました、そういうお答えを聞きました。聞きましたら、いや、これはなかなかよさそうだというのでもう一カ所にもつけましたと言うので、そこへも行ってみました。そうしたら、そこもやはり死者が出た交差点でしたけれども、そこもまだつけたてでしたけれども少なくなった。経費は非常に安いですよ、信号つけるよりは。だから、これは私はぜひやってもらいたいと思って、いつか機会があったら申し上げようと思ったのですが、そうしたら、この間秘書がどこか写真週刊誌ですかを持ってきて、こんなのもありますよと言って見せてくれたのです。大阪らしいですが、もう既にいわゆるドライバーの視覚に訴えて危険を予知させる、そういう道路標示があちこちにある。
それで外環、外郭環状線というのが埼玉にできました。まだ全線開通ではないのですが、和光でおりる。設計どおりでないところへおりていくのですね。それで登っていったりするものですから、そこに非常に、今までに見たこともない道路標示が出てきたのですよ。何やら真っすぐ引くはずの線がぐにゃぐにゃと引いてある、妙な写真を私も見ましたけれども、こういう工夫を始めた。非常にいいと思うのです。
これをいいとわかったら、やはり法律で道路標示というものがいろいろ規定があるのかもしれないけれども、そういうことがあればどんどんやってもらいたいと私は思うのですが、まずそういうことを御存じでしょうか。
○関根政府委員 御指摘のような法定外の標示で、心理的な交通事故抑止効果をねらった標示が幾つか施されているということは承知しております。
○和田(一)委員 法定外で実際にそういう効果が上がって、死者のあった交差点がちょっとした警察官のアイデアでなくなったということであれば、いいアイデアなんだから、何とかイメージハンプというわけのわからぬものより、お巡りさんのお名前をつけて、上尾署交通課の板垣さん、板垣ラインというふうにして、板垣ラインをあっちにもこっちにも、ここは板垣ラインが適当な交差点だというふうにしてやってもらいたいし、安全だと思ったことはやってみるという私の提言について、大臣、今までのやりとりを聞いての御感想を伺って、やめます。
○村田国務大臣 和田委員のお話は、本当に貴重
ないいお話だと思います。先ほどのブレーキを左足で踏むという御提案、それから今の埼玉の事例、独自の路面標示を行っている例を挙げていただきましたが、非常に貴重だと思います。
私も、お答えをするために一つ例を申し上げますが、私のふるさとで非常によく交通事故の起こるところがあったのです。それは、道路でUターンをするときに、非常に広過ぎて、広過ぎるために急にぎゅうっとカーブを切るのですね。そのためにそこは魔の地点だと言われていたのですが、何とかこれを少なくするいい方法はないだろうかというので関係者が寄って、そこへ地蔵様を建てたのです。そうしたら、地蔵様の御利益と言うべきでしょう、急なUターンができなくなったのでそこの交通事故が実に減ったというのですね。
確かに、アイデアによって人の命が救われればこんないいことはございませんから、私は和田委員の御提案、いろいろ政府委員にも検討をさせて、こういった交通事故の問題は大事ですから、今後対応したいと思っております。
○和田(一)委員 ありがとうございました。実力大臣なので、よろしくお願いいたします。
○春田委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
午後五時五分散会
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