2013/07/30

「ヤマザキ天皇を撃て」奥崎謙三

 別に推奨するわけではない。
 天皇をパチンコ玉で撃とうとした男の話だ。その事件の経緯に関する陳述書とその裁判の経過、井出孫六による解説からなる。
 そんなものを薦められても一体誰が読む?
 ぼくの子供の頃は、蜷川府政の元、前後民主主義教育の典型的な教育行政がしかれていたはずだ。でも、小学校の文庫には、太平洋戦争の戦記の本がたくさん並んでいたのだ。純粋に戦史的な内容だったように思う。で、卒業の頃には、第二次大戦の年表も暗記でき、あらかたの出来事について頭に入っていた。親父は昭和9年生まれの軍国少年で海軍礼賛の男なので、ぼくはうちでも、海軍の本ばかり読んでいた。それでもって、他の趣味はタミヤ模型の1/35の戦車模型だ。繋がっていると言えば繋がっている。まぁ、そんな変わったガキだった。でも、まだ、戦争に関する価値観は何もなかった。
 中学、高校とは、音楽ばかり聴いていて、ほとんど勉強していないので、知的な部分では何も語るべきものもないし、得るものもなかった。
 ただ、高校の授業だけはちょっと違った。こういう本を薦める先生がいたんだ。その時は、入手できなかったので・・・古書に関しては今ほど便利じゃなかったからね・・・読んではいなかったけど、後に読んで、いろいろ考えるところが多かったとだけ言っておこう。他のどんな文壇の大御所の作品よりも考えさせられることが多かった。
 戦後の我が国の文学史の中で戦記文学作家達がある一定の力を持ち文壇をある意味支配した。ただ、当初、常識的にそこから入門することにはなるんだけど、ぼくは史実を知れば知るほど左派系の戦争観に違和感を持つようになり純文学系の戦史、戦記、戦争のお話はだんだんと見向きもしなくなった。
 そんなもの読む暇があれば、これを読めとだけは言いたい。この虫けら同然の男の考え方にも理があり、耳を傾けるのは至極当然のことだと考える。
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 今年も、暑い夏になりそうだ。
 ここでは、初めて書くが、ぼくは、毎年、8月は戦争の歴史を振り返る月にしている。
 昨年は、往生した。ぼくの中で抜け落ちていたBC級戦犯についての学習を進めたわけだけど、読むべき本は読んだけど、つらくてつらくて、結局、何も書いて記録に残すことはなかったように思う。
 その前の年は、スピルバーグの「ザ・パシフィック」にちなんで、その原作やペリュー島のことを学んだ。これも厳しかった。あと、硫黄島や沖縄のことは何度も取り組んでいるのだけど、また、取り組む必要はあるという思いが強かった。ペリリューや硫黄島は戦史的な話になるんだけど、沖縄の話は本当につらい。
 今年もある意味つらい暑い夏が来る。
 心づもりとしては、後回し後回しにしてきたマスコミ特に新聞と戦争について掘り下げて学習するつもりではいるが、学ぶべきことが多すぎて間際で変更の可能性も高い。

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